No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年3月31日 焼肉酒家 傳々

以前と比べるとメディアへの露出は減ったが、クオリティは逆に上がってきているのが”傳々”。
タンとハラミに関しては相変わらずの仕入れ力で、これでもかってほど上質なやつを仕入れている。
豪華な前菜の盛り合わせの1つにハラミ刺しが入っているが、臭みを全く感じさせない鮮度の良さにプリプリとした弾力、そして舌に絡まるような上品な甘みが最高。
もちろん他のハツやセンマイ等も秀逸。

焼きに入る前には蒸籠蒸しも登場する。
細かなサシの入ったサーロインを野菜と一緒に蒸し上げるのだが、サーロインと角の取れたまろやかなポン酢、シャキシャキとしたレタスとの相性が抜群。



焼きに入れば、いきなり生の黒タンに黒毛和牛のハラミ、そしてシャトーブリアン
炭火の高温で火入れされたタンは表面は香ばしく、中はレアでむっりちとした食感が味わえる。

(タン)




(ハラミ)


シャトーブリアン



"傳々"で必ず食べなくてはならないのがミノとシマチョウ。
ザクザクとした歯切れの良さと、ネギと柑橘の味付けが独特かつ最高なメニュー。




初めての"傳々"から今でもハマり続けているのがシマチョウ。
たっぷりの脂の甘みと抜群な歯切れを併せ持っている。


タレの大皿にはウデ、ミスジ、カイノミ、サガリ

(ウデ)

ミスジ

(カイノミ)


(サガリ


レバは甘めのタレとレバ本来の濃厚な甘みが驚くほど綺麗にマッチングしている。

最後はサーロインをすき焼き風に。
しっかりと食べ応えのあるサーロインで、卵をまとうことでまろやかさが一気に進化する。


変わらず伝説を作り続ける高矢さんのお任せこそ、"傳々"の真骨頂なのは間違いない。