No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年4月13日 焼肉 しみず



ザギンでたっぷりとフルで鉄板焼きのコースを堪能したのだが、バターやすき焼きの強い味付けが多く、牛肉をいっぱい食べたのに牛肉本来の滋味深い味をあまり味わってない。
確かにそれなりに満腹にはなっているのだが、牛肉への欲求が収めるために不動前に向かう。
タンは薄切りプレーンで。
舌と舌が触れ合うと何とも官能的な滑らかさが伝わり、奥歯で噛み締めればジワジワと甘みが歯茎をつたわり広がっていく。
あまりの旨さに、飲み込んだ後も舌がタンの旨みを探してしまうほど。

ガリも同じように薄切りプレーンで。
プリップリの噛み応えで、他の部位では味わえない食感がそこにある。
プレーンで味わうからこその繊細で深みのある味わいはとにかく秀逸で、先ほどまでのモヤモヤが一気に晴れる。

プレーンで最高だったタンとサガリは、当然厚切り塩でも。
厚切り上タン塩は都内ではここ”しみず”でしか食べれないレベル。
大胆で贅沢、そして最高峰のクオリティだ。



5種盛りはいつものトウガラシ、クリ、肩芯、ウワミスジに珍しくエンピツも。
トウガラシ(5種盛り)

クリ(5種盛り)

肩芯(5種盛り)

エンピツ(5種盛り)

ウワミスジ(5種盛り)

どのメニューもそうだが、5種盛りはクオリティと価格が全く釣り合っていない。
これほどの肉質の牛肉を出している焼肉屋さんは都内にほとんどないのに、どうしてここまで安く提供できるのだろうか。
肉を食べ込んだ肉好きが必ず辿り着くユートピアは不動前にある。