No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年4月14日 ゆとり亭

新小岩の駅から歩いて5分ほどだろうか。
近くには蕎麦屋くらいしかない住宅街にひっそりと佇む焼肉屋さんがある。
食べ○グでは電話番号が非公開になっていて、住所も葛飾区までしか公開されていない。
ただし何故か地図だけは載っているので、それを頼りにお店に辿り着くことは出来るw
そんな知る人ぞ知る焼肉屋さんの店内に一歩足を踏み入れれば、そこはカフェの様な雰囲気。
テーブルにロースターが埋め込まれていることで、やっと焼肉屋さんであることが分かるくらいだ。
メニュー表もカフェっぽさが残るが、メニュー自体は焼肉屋さんのそれである。
煮込みは大振りの牛筋がゴロゴロ、そしてコンニャク。
味付けはかなり甘めだが、コクがあって旨い。

上タン塩が品切れだったので、並のタン塩をオーダー。
細かなネギをたっぷりとまとったタン先で、心なしか盛り付けにも可愛らしさが感じられる。
ただしベクトル的には”静龍苑”的な味付け。


運ばれてきた特選ハラミを見た時は「穴場を見つけたぞ!」と心の中で叫んでしまうほど、細かなサシが綺麗に入った上物であった。
肉の味に関しては若干弱めでタレの甘さが気になったので、次回は塩で頼んでみたい。

特選切り落としは確かに納得の特選具合で、どの部位も細かなサシが程よく入っている。
また、厚さに応じて隠し包丁も入れられていて、丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。


オープンして9年という”ゆとり亭”は、家族経営らしく、お会計はかなり良心的。
エプロンも水玉模様で、焼肉屋さんとは思えない可愛らしさがある。
住宅街の隠れ家は、近所の常連さん達に愛され続けて今に至るのであろう。