No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年4月27日 代官山 焼肉かねこ



オシャレな男の子と女の子が街を歩く代官山。
でもね、彼らは本当の代官山の魅力を知らない。
オシャレなショップがあるのもいいけど、見た目の味も美しい和牛が食べれる事を知って欲しい。
オシャレのセンスを磨くのもいいけど、”くにもと”で修行を積み磨かれた焼肉の技術も見て欲しい。
自慢をオシャレのスナップショットもいいけど、牛肉の盛り合わせの美しさも撮って欲しい。
鳥取の田村牛、兵庫の但馬牛、岩手の奥州牛など、センスの塊としか思えない仕入れは、どんなセレクトショップのバイヤーも真似できない。

kanekoのローストビーフ
甘めのタレに絡んだローストビーフは硬すぎず柔らかすぎず適度な噛み応えがあり、力強い肉の味が湧き出てくる。
ちなみに但馬牛のイチボ。
満足度 4

巻ロース(盛合せ、塩)
厚切りだが、脂の重たさを全く感じさせない田村牛の巻き。
肉の旨みが塩ダレと相まって舌を包み込む。
満足度 4



イチボ(盛合せ、塩)
但馬牛のイチボ。
脂が強すぎず、肉の味が前面に出てくる。
細かな包丁の技が輝る。
満足度 4



サーロイン(盛合せ、タレ)
サーロインが“sir”の称号に相応しい牛肉の王様であることを実感。
上品で甘みのある脂は人肌で消え、赤身から放たれる旨みを後押しする。
タレとの相性も最強過ぎる。
サーロインは田村牛。
満足度 5



マルカワ(盛合せ、タレ)
但馬牛のマルカワは適度な硬さを意識した薄切りで食べやすく、ボリューム感のある旨さ。
満足度 4


ヒレ(盛合せ、タレ)
佐々木譲さんの奥州牛のヒレはしっとりとしていて、極みのタレをよく吸う。
肌理の細かな肉繊維は繊細な口当たりで、そこからこぼれる旨みは力強さを持っている。
炭火とタレを考えた時にギリギリ焦げない絶妙な厚さは信じられない程深みのある味わいを与えてくれる。
満足度 5+





友三角(盛合せ、タレ)
但馬牛の友三角の柔らかさと甘みを余すところなく味わえるのはタレの旨さのおかげ。
焼肉としての完成度が高い。
満足度 4


代官焼き
ヒレ耳やサーロインの羽など、その日ある部位の中でも筋が入ったところが使われる。
元々柔らかく味のある筋の部分なのだが、食べやすいように工夫された隠し包丁や辛味ダレと脂のマリアージュなど、とにかく異常な旨さ。
ちなみにこの日はサーロインの羽だったが、最初から最後までこれとライスだけでも十分と思える程であった。
満足度 5


店を出る頃にはしっかりと焼肉臭が身体に付くが、これをフレグランスとして代官山で流行らせるのは少々難しいかもしれない。
しかし、それを補って余りある旨さは絶対に体感して欲しい。