No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年7月5日 ビーフステーキの店 ひよこ

道路に面してホッタテ小屋の様な建物。
お店の前には”ひよこ”と書かれた看板。
そう、これがあの”ひよこ”である。
店内はカウンターのみで、詰めて座って7人位が限界の広さ。
壁には高倉健と一緒に撮った店主・林さんの写真が飾られいて、隣にはその存在を知らなければ到底気付きようがないほど小さな字でメニューが書かれている。
とは言ってもメニューはヒレステーキ1本なので、オーダーを取ることもなく林さんは肉を焼き始める(笑)


お店の外観と言い、デフォルトのヒレと言い、”きみや”を思い出してしまうのは私だけではないはずだ。
ちなみに”きみや”のデフォルト400gに対して、”ひよこ”のデフォルトは300gなので、こちらの方が若干敷居が低いかもしれない。
当たり前だが”ひよこ”は面白いだけのお店ではない。
オリジナリティのあるステーキは”ひよこ”でしか食べられない特別なもの。
黒毛和牛のヒレを厚みをもたせてカットし、サラダ油で3〜4日マリネする。


焼き台は鉄板で、手際よく焼かれたヒレステーキはミディアムレア程度。
そこにたっぷりとかけられるのが特製の和風ソースで、ヒレステーキを食べ終わった後に飲みたくなってしまうほど旨い。
サラダ油でマリネされていたが、油っぽさはなく、タレと絡んだヒレは何とも言えない旨さを教えてくれる。
あまりの旨さに300gでは全然足りないと感じてしまうほど一瞬で食べ終わってしまう。










ちなみに我々のケースでは、入店から25分で全員完食していた。
このスタイルを貫き通して50年以上。
オンリーワンを築き上げた林さんにリスペクト。