No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年8月22日 よろにく

もはや説明不要。
今更どんな言葉で”よろにく”を称賛すれば良いのだろうか。
とにかく”よろにく”代表であるVANNEさんに身を委ねて、そのコースに入り込むだけだ。
前菜には炙った友三角とマスカットの白和えで、甘みのある食材同士の組み合わせだが、綺麗にまとまっている。

握りには旬を感じさせる松茸をシルクロースで巻いた贅沢な握り。
そしてヒレの漬けの巻き寿司にはキャビアが乗っている。



苦労して仕入れてもらった但馬牛のタンは、タン元を厚切りと薄切り、薄切りのタン先は胡麻油で揉んであり、タン筋はたっぷりのニンニクと一緒に。
普段からかなり良いタンを食べているつもりだが、小振りで身の詰まったタンは確かに違う。
弾力の富んだ食感はもちろん、香りや旨みの濃度まで違うようだ。






炙ったユッケはたっぷりのトリュフと共に食べる贅沢な一品。






2人で食べるにはやけに大きなカイノミ。。。
我ながら満足いく焼き上がりで一安心。


定番のメニューも、部位そのもののポテンシャルが如何なく発揮されていて、何度食べても満足してしまう。
シンシン

ツチノコ

シャトーブリアン

ミノ

シルクロース

普段のお吸い物はハチノスだが、この日は松茸。
贅沢過ぎる。

更に松茸をヒレで巻いた天ぷら。
単に高級な食材を組み合わせただけでなく、食感や味のバランスが見事に取られている。


ここ数年で一気に東京中の焼肉屋に広まったヒレカツ
ただ揚げただけのヒレカツが多いのは残念な限りだが、分厚いヒレをムラなく均一な火入れで仕上げ、ヒレの食感を最大限味あわせてくれるのは”よろにく”だけ。



ザブトンのすき焼きはトリュフが主役。
ザブトンは名脇役かな。
そして問答無用の旨さ。



この日の〆は凄まじい。
シルクロースと松茸を贅沢にたっぷり使った卵とじ丼。
出汁も抜かりなく、全ての調和がとれた至高の丼。

最近は牛肉以外の高級食材がかなり増えてきているが、但馬の黒タンのように本道の追及にも余念がないのが素晴らしい。
この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、
踏み出せばその一歩が道となる、迷わず行けよ、行けばわかる。