No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年8月31日 東京苑

日本におけるハラミ発祥のお店と言われる”東京苑”。
真偽のほどはよく分からないが、ハラミ好きとして未訪のままではいかんでしょう。
”東京苑”は上野駅のすぐ近くにあるが、その付近一帯は焼肉屋や韓国料理屋、そして韓国料理の食材屋ばかりが軒を連ねる。
“冨味屋”がある浅草の「焼肉横丁」を更にディープにした感じだろうか。
とにかく周囲を漂う雰囲気からして違う。
右も左も、後ろも前も焼肉屋だが、目的のお店になんとか到着して頼むのはやはりハラミ。
塩とタレの2種類を食べてみた。
運ばれてきたハラミは決して見た目が美しい整ったモノではないが、元々そんなモノを期待してここまで来たわけではない。
わずかばかりの臭みがあるが、タレだとそれほど気にならない。
食感も味も含めて、特筆すべき点はないが、値段を考えれば十分納得のいくレベル。
日常に溶け込んだ普段使いの焼肉としてはこれでいいのかもしれない。



ハラミ以外に頼んだレバ焼きは、見事に角が立っている。
季節柄か、濃厚な甘みは感じられないが、鮮度の良さが舌の上から伝わる。

そしてザクザクとした食感が心地よいミノもある。

こういった焼肉屋がいつまでも繁盛しているという事実が何とも嬉しい。
東京にも焼肉が日常に溶け込んでいる場所があるのだ。