No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年9月23日 ら,ぼうふ La Bouef

先日、タレ焼肉の最高峰”くにもと”の流れを追ったハシゴを行ったが、やはりテーマのあるハシゴは有意義で楽しい。
もちろん最低限のマナーには注意しなくてはならない。
そして今回は「込山さんの軌跡を辿る旅」というテーマを掲げた。
18時15分、”らぼうふ”に集合。
用賀駅から徒歩15分ほどという立地で、決して便利な場所ではない。
そのせいだろう。
我々到着時は他のお客さんはゼロ。
かつては平日でもオープン直後から満席になっていたイメージがあった為、なんだか淋しく感じる。
そして少し不安になる。
だが、そんな不安も最初の肉を食べた瞬間に吹き飛ぶ。
黒板にオススメとして書かれていたタン4種盛りはタン元、タン、タン筋、タン賄い焼が盛り込まれているが、どれも旨みのしっかりとした上物。
特にタン元のサクサクとした食感と芳醇な香りは特筆に値する。




特上牛ヒレ
こちらも黒板のオススメで、臭みもなく味が舌の上にしっかりと残る。
内臓に近いヒレは変色しやすいが、このヒレを食べれば肉がよく回転していることが分かる。

特上牛冊焼
以前より薄くなったような、変わらないような、記憶が曖昧だが、値段はほとんど変わってないように思う。
サーロインは脂が軽く、肉の味がピュアに下の上で踊る。

牛レバー
ダレずに滑らかな舌触りで、甘みが広がる。

牛ミノ
一噛みごとにザクッと噛み切れるミノ。
肉汁とタレが絡み合えば、口の中に至福が訪れる。

最初は我々だった店内も、19時を過ぎる頃にはほぼ満席。
やはり相変わらずの人気店であることは変わっていない。
食べたメニューだけを考えてもそれは納得。
時間が経っても色褪せることのない名店には「込山イズム」がしっかりと残っていた。
職人さんの意地と努力を感じずにはいられない。