No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年9月28日 焼肉 しみず

田村牛を中心に仕入れている”しみず”だが、この日は川岸さんの神戸ビーフ
個体識別番号は1252718750。
月齢33ヶ月の雌で、血統は丸宮土井-福俊土井-照長土井。
赤身の色が濃く、小豆色と呼ぶに相応しい肉肌。
しっとりとしていながらも水っぽさがなく、舌に吸い付くような旨みがある。
塩の5種盛りは純粋な肉の味が舌の上に乗せられていくよう。

タレの5種盛りの部位はクリ、トウガラシ、ウワミスジ、肩ロース(ロース芯)に肩ロース(巻き)。
小豆色の肉肌が裏切ることはなく、赤身系の部位の味の濃さは特筆もの。
しかし、ロースの旨さはそれをいとも簡単に上回る。
繊細な食感、凝縮された純度の高い味わい、そして甘みの強いサシのキレの良さ。
とにかく痺れる程の旨さがある。






また先日食べた”銀座やまがた屋”のタンがあまりに旨かったので、お店に無理言って同じようなカットにしてもらったが、やはり山形さんの焼きスキルにはまだ及ばない。
しかし、それでも旨すぎるのは”しみず”の驚くべき仕入れ力だからだろう。





これほど一生懸命で正直に商売しているお店はなかなかない。
だから本当はワガママ言っちゃダメなんだろう。
反省します。
しかし旨すぎるとついついワガママ言いたくなってしまうのだが。