No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年11月2日 ゆうじ

気取らず、肩ひじ張らず、純粋に旨い焼肉が食べたい時、自然と足が向いてしまう焼肉屋が"ゆうじ"だ。
何も考えずに食べていれば、ただ特別に旨い焼肉で終わってしまうかもしれないが、カットや塩加減、タレの塩梅などに目を向ければそれぞれのレベルの高さに目を見張るだろう。
そこにある"ゆうじ"の焼肉、"ゆうじ"の肉料理から感じる気概に本能が感動する。
煮込み

刺身
ハラミ、ハツ、ツラミ、センマイの盛り合わせ。
滋味深い味わいに包まれる至高の前菜。

ハラミステーキ
プリプリのハラミに甘くてコクのあるタレが絶妙。

豚レバの燻製

レバニラ
数あるレバ料理に中で断トツのNo.1。
レバの甘みとタレの甘みがマリアージュするが重さはなく、丼いっぱい食べたくなる。


塩の焼き物
タン元、ミノ、テールの盛り合わせだが、それぞれが主役を張れるようなインパクトを持っている。
逞しさすら感じる厚みのタン元は、これ以上ない歯切れの良さで顎と舌が歓喜に打ち震える。
ミノは分厚い部分を塊のまま焼き上げ、最後にカットして食べる。
テールも秀逸。








醤油ダレの盛り合わせ
脂付きハツ、コリコリ、食道、ギアラ、フワ、テッポー、ヤン、シマチョウの盛り合わせ。
それぞれの仕事の丁寧さ、これ以上でもこれ以下でもない完璧な味付けがさらに素材を引き立てる。









もつ鍋
透き通った極上の出汁にたっぷりのホルモンが入った最高のもつ鍋。
〆はこの出汁で手打ちのラーメンまで。



1皿1皿の料理を通して感じる料理人の意志。
他の焼肉屋では感じたことのないほどはっきりと伝わる。
命を食べさせてもらうことに感謝しながら、"ゆうじ"のホルモンに溺れたい。