No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年12月14日 エクアトゥール

和牛をこよなく愛するが故、一般的に和牛があまり馴染んでいないジャンルでの可能性にも非常に興味がある。
そして、遂に焼肉やステーキではないジャンルで衝撃的なメニューに遭遇することが出来た。
フレンチの名店で出会った牛タンのグリル。
表面のみカリッとして内部は綺麗なロゼ色。
しかも中心までしっかりと熱が伝わっている。
ここまでの見事な火入れは炉窯での火入れ以外では見たことがない。
そしてソースはしっかりとフレンチらしさを残し、それが見事にマッチしていて、塩とレモンが全てじゃないというのがこれを食べれば分かる。


牛タンのグリル自体は珍しいメニューではないかもしれないが、そのジャンルのトップのシェフが向き合うことで、ここまで完成された料理になることに深い感動を覚える。
フレンチにおける牛肉の新たな境地を教えてくれたシェフに感謝。