No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年1月13日 神戸牛炉釜炭焼ステーキ IDEA 銀座


第6回本気の和牛会
世の中にほんの一握りしか流通していないピンのピンの素材を最高の焼き手に焼いてもらう。
これ以上の和牛の食べ方が存在するだろうか。
この日のスタートも分厚い黒タンを炉窯で焼いてもらう。
中まで熱いのに、ぷるんぷるんの食感が踊るように舌を刺激する。




ここからがこの日のメイン。
シャトーブリアンは川岸さんが肥育した雌の神戸ビーフ
年末の共進会用に肥育していた個体で月齢は36か月。
個体識別番号1375154268
血統は丸宮土井-福芳土井-第2照久土井
餌もバンバン食べていたということで、それが肉の味にしっかりと出ている。
肉繊維の1本1本にパンパンに詰めこまれた旨みが口の中で湧き上がってくる。
肉の味そのものも純度が異常に高い。







もちろん同じ個体のサーロインも用意されている。
サーロインはサシが肉繊維の間に溶け込みゼリーのような食感で、旨みが凝縮して詰め込まれている。
これこそが最高峰のサーロイン。




最後は福永さんが肥育した雌の近江牛
月齢は37か月でもちろん純但馬血統。
適度な噛み応えがあり、奥歯でそれを押しつぶすと、堰を切ったようにジュースが溢れ出てくる。
中心のレア加減が、より福永さんの個体の良さを際立たせている。




今回は食べ比べる数を減らした分、更に厳選された内容。
これほどの個体が年に何回揃えられるのだろうか。
和牛の終着駅がここにあると言いたくなってしまう。