No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年3月30日 コソット Cossott'e sp


麻布十番の駅を降りると気分が高揚する自分に気付く。
地上に出ると、高速沿いの坂道を足早に上る。
私には大好きな家族がいるので、キレイなオネーチャンに会うわけではない。
私を迎えてくれるのは極上の雌牛だけ。
スペシャ
薄切りのサーロインは軽く炙ってから。
これ以上ないまろやかな甘みと儚い食感は突き抜けた完成度。

焼きしゃぶ
薄切りだが、スペシャルよりもちょい厚みのあるカットのサーロインはポン酢と香味野菜と一緒に。
食べ応えがあり、肉の滋味深い味わいがより際立っている。


上タン
サクサクと絶妙な歯切れと共に甘みのあるエキスが舌を包み込む。


リブ巻き
一般的には脂がかなりキツイ部位だが、全く重たさがない。
上質な雌牛でしか味わえない境地。

シャトーブリアン
肌理の細かさ、鼻腔をくすぐる香り、湧き上がるような旨み。
全てがパーフェクト。



肩三角
軽く山葵醤油に漬けられた肩三角。
赤身の繊細な味わいが引き立つ。


カイノミ
甘みの強いタレが肉に絡み、見事なバランス。

ミノ
ザクザクとした食感で、口の中に一切の筋も残らない。

肉まぶし
これ以上の〆が存在するとは思えない。
たっぷりの肉が食欲を刺激してならない。


満足という言葉以外見つからない最高のお任せコース。
麻布十番に存在するユートピアに酔いしれた。