No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年6月1日 焼肉 しみず

東京でここまで肉質に拘った焼肉屋が他にあるだろうか。
正直、ある一定水準を超えると普段食べばれてない人には違いは分かり難いかもしれない。
しかし、炉窯ステーキを含めた最高峰の和牛を食べ込んでいる人ほど、”しみず”で扱う牛肉のクオリティに驚くはずだ。
特厚タン
都内随一のクオリティを誇る黒タンをとんでもなく分厚くカット。
芯までしっかりと熱さを感じ、その上でぷるぷると震えるような弾力。
ここまでの厚さでしか味わうことの出来ない特別感が漂っている。








厚切りサガリ
赤身の濃厚な味わいを最も強く教えてくれる。
繊維の詰まった食感も言う事無し。

厚切りハラミ
サシの入った美しい姿の想像通りジューシーで味わい深いハラミ。
臭みが全くなく、ここまで旨みの純度が高いハラミはなかなかお目にかかれない。

サーロインステーキ
神戸の川岸さんの但馬牛。
そのサーロインは炉窯ステーキを彷彿させる分厚さで焼き上げる。
冬の朝の霜のように、焼き上がると姿を消すサシが、肉片を噛み締めると再び姿を現す。
べたべたした重さとは対極のすっきりとした上品な甘さ。
そして肉の味が舌を押し込むような味わい。
これ以上のサーロインの焼肉屋で出会ったことはない。






シマチョウ
カリッと香ばしく焼けた脂側に、さっと火を入れた腸壁側。
芸術的な食感に身をよじる。

ロース芯
川岸さんのサーロインの芯を薄切りタレで。
焼肉らしさと共に、今までの焼肉では出会ったことのない衝撃的な味の濃さ。


巻き
同じくサーロインの巻き。
一般的に出回っている個体の巻きとは全く別物のまろやかで深みのある味わい。

ホルモンチゲ
〆はホルモンチゲに限る。
煮込まれてクタクタなホルモンではなく、プリップリのホルモンがたっぷりと入っている。

肉質に拘った焼肉屋は増えてきたが、ここまでのレベルはないかもしれない。
そう思うのに十分すぎる衝撃があった。