2017年6月5日 政ちゃん

“やまがた屋”の山形さんの予約枠に混ぜてもらって”政ちゃん”に再訪。
薄暗い路地の先に現れる「肉好きのユートピア」に足を踏み入れることが出来る幸福に感謝せずにはいられない。
カウンターのみの店内に入ると、店主・政ちゃんがいつもの笑顔で迎えてくれる。
行儀の悪いお客には怒鳴り散らして恐ろしい政ちゃんだが、本来はめちゃくちゃ優しいのだ。
“政ちゃん”は基本コースのみ。
まずはタン、ハツ、センマイといった刺身から始まる。
月曜日と言う仕入れが最も難しい曜日にもかかわらず、ここまで臭みの無いホルモンを用意出来るのが凄い。
タン刺し

ハツ刺し

センマイ刺し

初っ端の刺身で”政ちゃん”凄みを味わった後は焼き。
ここは慎重に臨まなくてはいけない。
網の上に置かれた肉を普段の癖で勝手に裏返そうものなら政ちゃんの逆鱗に触れる。
最高な状態に仕上げる術を知り尽くした政ちゃんの教え通りに焼かねばならないのだ。
ミノ

ツラミ

ハツ

タンツラ

ツラグレンス

タン

ハラミ

ここからタレに移行する。
特に〆のタレハラミの時には政ちゃんから白米が手渡される。
極上のハラミ、炊き立ての白米、ハラミと白米の橋渡しを務めるタレ。
これら3つのマリアージュが奇跡の味わいを生み出す。
アカセン

ハラミ

もはや”政ちゃん”は文化。
常連さん達は、この文化をいつまでも残すための活動をしている。
こういった文化に触れることが出来ることに感謝し、この文化が荒らされないことを願うのみだ。