No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年10月11日 和牛焼肉 KIM


“金竜山”、”ジャンボ”、”きらく亭”といった名店がひしめく白金高輪は焼肉の激戦区。
そんな白金高輪に、一部の常連さんから「パン工場」と呼ばれるちょっと変わった焼肉屋がある。
何が変わっているのか!?
それは数回通った程度では分からない。
ちなみに”KIM”を「パン工場」と呼ぶ常連さんは料理長を「ジャムおじさん」と呼んでいる。
何度も何度も通うことで辿り着けるお任せコース。
そのお任せコースを何度も食べ込むと、新しい世界に突入する。
焼肉屋の料理長でありながら、小麦粉に憑りつかれてしまったジャムおじさん
牛肉と小麦粉の究極の調和を知ることが出来る。
タン刺し
脂の乗りの良さが分かる艶やかなピンク色のタン。
蕩けることなく、サックリとした食感の後におとずれるのは官能的な甘み。

ガリ刺し
タンとは違った方向性の図太い甘みがある。
ぷりぷりとした食感も心地よい。

サーロインの炙り寿司
繊細な握りと言うよりは大振りで食べ応えのあるシャリだが、炙ったサーロインがお米1粒1粒と絡み合い、絶妙な味わいを生み出している。

ステーキサンド
なんと出版記念のカイノミをステーキにしたサンド。
有難いことです。
ジャムおじさんの名前に相応しく、料理長自ら手作りのバンズは小麦の香りがしっかりとしていて、カイノミの肉汁を見事に受け止めてくれる。



レバーパテ
鶏ではなく牛レバのパテ。
臭みがなく、ほんのりとした甘みすら感じさせるレバパテは、料理長手作りの食パンに乗せると、更に引き立てられる。

頬肉のコンソメスープ
パイ生地で蓋をされたスープから、ジャムおじさんの拘りを感じる。
肝心のコンソメは濃厚で、旨みが唇に吸い付くような感覚。
頬肉もホロホロの食感だが、スカスカではなく、しっかりと旨みを残している。


シャトーブリアンの生姜焼き
信じられないことにシャトーブリアンで生姜焼きを作るという罰当たりな行為が(笑)
驚くことに、これがかけられたチーズにあって旨いのだ。


煮込みハンバーグ
雌の和牛の旨みを上手に引き出した煮込みハンバーグで、フォンドボーソースが味わいに更なる深みを与えている。
添えられたジャムおじさん特製の食パンやマッシュポテトがまた絶品。


カレーパン
焼肉屋だからこその反則的なビーフカレージャムおじさんが丹精込めて作ったパン生地で包む。
しかも揚げたてホヤホヤの贅沢過ぎるカレーパン。
言葉で説明が付けられないほど、圧倒的な旨さ。

ベーコンレタスエッグバーガー
粗挽きパティと手作りベーコンが肉々しい食べ応えを生み出し、それを受け止めるバンズが異常な旨さ。

ビーフコロッケ饂飩
焼肉屋ビーフコロッケが投入された饂飩。
ビーフコロッケはもちろんだが、饂飩までジャムおじさんの手打ち。

ここまで来るとジャムおじさんにはリスペクトしかない。
そろそろ違う焼肉屋という看板を変えてもいい様に思いますが(笑)