No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年4月13日 銀座 五明


銀座の数寄屋橋交差点からすぐのマキシドピアビル地下1階にある”五明”。
オーナーが秋田に所縁があることから、秋田牛を専門にした鉄板焼き。
ちなみに今回の個体は、個体識別番号1349194795、月齢26ヶ月の雌。
血統は義平福-篤桜-福谷1。
牛肉をメインにしていながら、鉄板焼きらしく、それ以外の食材も楽しむことが出来る。
はまぐり寿司


比内地鶏のフラン

金目鯛のスープ仕立て

伊勢海老


旬野菜の照井醸造のお味噌で

比内地鶏のロースト


秋田牛
ステーキで焼いてもらったのは分厚いシャトーブリアン
“五明”では、特別な要望がない限りはステーキはロースでなくヒレを用意しているそうだ。
鉄板焼きにおける火入れに関して、私のイメージでは、最初に強火で表面に焼き色を付け、そこから低温帯でゆっくりと熱を内部に入れるもの。
ところが”五明”の火入れでは、最初から低温帯でゆっくりと内部まで熱を伝え、最後に高温帯に移す。
炭火での最近の主流と同じ様な手順だが、鉄板焼きらしい均一でカリッとした表面の仕上がりではない。
カットされた断面をかなりレア目に見えたが、実はしっかりと中心まで熱が届いていて、見事な低温での火入れ具合だ。
また、たっぷりのバターの中を泳がせるように焼いていくので、一口目からバターの香りが口の中でぶわーと広がる。






秋田牛のすきやきとあきたこまちごはん
このすき焼きでロースが使用される。
すき焼きと言っても純すき焼きではなく、すき焼き風といった感じで、鉄板焼きにうまくアレンジされている。
旨い肉に旨いご飯は最強の組み合わせで、肉がもう少し大判で食べ応えあったら最高だったのだが。
(贅沢言ってすみません)



どらやき

デザート

予約時間前からお店の前で待ってくれている店員さん、磨き込まれた綺麗な鉄板、高級感のある食材、落ち着いた雰囲気、食事中の接客、そして最後の見送りに至るまで、特に接待には爆発的な威力を発揮するお店ではないだろうか。
銀座で鉄板焼きを食べたくなった時は、”うかい亭”と並んで候補にあがるお店と言える。