No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年8月20日 おやじのせがれ

夏期休暇明け直後から続いている激務が年内続きそうな感じで気持ちがかなり参っている。
寝ても覚めても仕事の事が頭から離れない。
そんな私を救ってくれたのが"おやじのせがれ"。
肉を一切れ食べた瞬間から仕事のことが吹き飛んだ。
やっぱり私にはこれしかないのだ!
レバ刺し
臭みはないが同時に甘みまでないタイプ。
鮮度が良さそうだっただけに残念。

上センマイ刺し
"名門"のようにセンマイの肉厚部分だけを贅沢に使った一皿。
心地良い歯応えで、ポン酢との相性も良い。
いきなりで申し訳ないが、今回No.1Meatに決定!

シビレ
"おやじ"と同様に-60℃で冷凍されたシビレ。
プルンとしたシビレ特有の食感はなく、ドロリとしたまとまりのない食感。
あまり好みじゃないかなぁ。

コブクロ
コブクロらしいザクップリッとした食感が素晴らしいのだが、塩ダレの味付けが薄すぎる。
これは勿体無い。
この辺りの丁寧さが出れば、更に上位に上がれる実力があるだろう。

ヤン
皮をむいてあるヤン。
食感はあまり良くない。

特製もつ煮
もう少し頑張れる余地あり。

ホルモン
かなりモミダレの濃いコプチャンだが、このモミダレが実は旨い。
コプチャンのたっぷり脂との相性も良いので、上センマイ刺しと同様にオーダー必須。

せがれミノ
"傳々"や"うっしっし"といった傳々系特有のカットのミノ。
ザクザクとした歯応えも良くかなりの旨さ。

シマチョウ
基本的にコプチャンよりシマチョウの脂の方が軽くて好きなのだが、"おやじのせがれ"ではわずかにコプチャンの勝ち。
しかしこのシマチョウの鮮度はかなり良い。

ハラミ
見た目はかなり期待が持てたが、やはり旨かった。
しっかりとした歯応えもあって塩味でも食べたくなった。

和牛黒タン
タン元というよりはタン中に近いかもしれない。
厚みがあるが、残念ながら旨みは期待値に達せず。
タン中辺りであれば、もう少し周りをそぎ落とせば、また違ったと思う。

ロース
イチボが登場。
赤身の旨みはあるが、若干パサつき気味なのが気になる。
正真正銘ホルモン店の正肉のレベル(笑)

カルビ
ハネシタが登場。
脂の質があまり良くない印象。
サシが多いだけで、やはりホルモン店の正肉のレベルを脱しきれていない。

"傳々"と"おやじ"の融合による爆発を期待しすぎてしまった為に、ちょっと厳しい印象を持ってしまったが、高めのレベルであることには間違いない。
ただしまだまだ改善の余地があると思うので、今後の進化におおいに期待したい。