No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年9月12日 ステーキの神様 ル・モンド

ステーキの神様をご存知だろうか。
存在も疑わしいと思われがちだが、ステーキの神様は新宿西口にいる。
駅から徒歩数分、ヨドバシカメラのすぐ近くにステーキの神様を名乗るお店は存在する。
鰻の寝床のように細長い店内はカウンターのみで、ドアを開けると常に数組のお客さんが並んでいる繁盛店だ。
メニューはサーロイン、リブロース、そしてヒレからチョイスし、空腹に悩まされている者の為に厚切りや2種類の部位を相盛りにできるダブルも存在する。
私のお目当てはベーコンが側面に巻かれたヒレ

セットの値段が1,000円程度なのでお肉は勿論輸入物であるが、お店特性のソースとバターを身にまとったその味わいは日本人のDNAに何かを訴えかけてくるような中毒性のある味付けで、白米を大盛りにしなかったことを後悔させるほどだ。
ちなみに付け合せのポテトにこのソースをたっぷりと絡めて食べるのも至福の時間を約束してくれる破壊力だ。
実は私は新入社員時代この"ルモンド"のお世話になっている。
それも週に2回か3回は訪れていたので年間で100回から150回だろうか。
当時は1,360円のヒレステーキが17時から18時は1,050円というタイムセールが毎日実施されていた。
このタイムサービス目当てに、私は毎日17時になるとそわそわしだし、職場をこっそりと抜けて"ルモンド"で夕食を食べることが日課になっていた。
残念ながら今はこのタイムサービスは行われてないようだ。
今では日本人の店員さんばかりだが、昔は全員外人さんで、毎日のようにカウンターに滑り込んでくる私のを顔を見ると無言の笑みを向けてくれていたのが懐かしい。

黒毛和牛のステーキとは明らかに別物ではあるが、それでも"ルモンド"のステーキが旨いのは間違いのない事実だろう。
支払った値段を上回る満足度を与えてくれるのだから。