No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年7月30日 牛和鹿

私のお腹が限界を迎えることは少ない。
しかし、牛和鹿の初訪問時は見事に撃沈した。
さすがにお任せの量が多すぎるだろう。
今回は前回と同じ予算を提示しつつも、"量より質"を強くお願いした。
タンは根元部分をさく切り。
前回のタンとは全然違う。
これは旨い。
これほど上質なタン元が1人3切れとは恐れ入った。

続いてシャトーブリアンとサーロインの盛合わせ。

4人で150〜200gあるシャトーブリアンが2切れ。
すご過ぎないか!?
表面に焦げ目を入れないように細心の注意を払いつつ、網の端っこで、弱火で火を入れていく。
繊細な肉繊維にお肉の旨みが詰まっていて、思わずため息がもれてしまうほどの旨さ。


サーロインは山葵がぴったり。
脂の甘みが蕩けて、なかなかの旨さ。
それにしても色々な意味で前回のサーロインはひどかったなぁ。
今回は満足。

ここで、お任せのコース以外で単品注文したレバ刺しが登場。
下味がついたタイプで、虎の穴には敵わないまでも、レバの甘さがしっかりしてて旨い。

塩ダレ盛合わせは、ハラミ、イチボ、ミスジ
ハラミは肉自体の味が薄い感じがする。
これは前回のようなサガリの厚切りにして欲しかった。
イチボはこれまた一人二切れ(汗)
まぁ甘みがあって、なかなか旨いので良しとする。
ミスジも残念ながら平凡かなぁ。
ジャンボやよろにくのミスジを食べなれてると、感動できない。

タレ盛合わせは、クリ、三角バラ、ザブトン。
このクリは肉自体の味がしっかりしている。
赤身の旨さを堪能できる一切れだ。
三角バラは蕩ける脂の甘さが印象的。
ただ、脂が強すぎて口に残るのが気になる。
まぁカルビは白米があればこれでいいのかも。
ザブトンもミスジと同じ感想。
念のために言っておくが、間違いなく旨いことは旨いのだ。

ここでお任せは終了。
今回は量的には程よく、質的には値段を考えると大満足。
ただ、これでは終われない。
そう、追加オーダータイムに突入である。
リブ芯は塩でオーダー。
脂(筋)の処理があまり良くない。
しかも厚さが一定ではない。
これは素人がカットしたのか??
サシも粗く、旨みも少なかった。
お任せで感じた満足感がこの一皿で消え去った。。。

最後は巻き。
これは普通かな。
巻きの甘みは十分だが、脂が少しだけ口に残る。

ちょっとお任せと追加オーダーの落差に閉口。
牛和鹿はお任せが一番なのだが、量が問題あるので、頼み方が非常に難しい。
もう少し通って、好みと食べる量を覚えてもらうのが一番だろう。
それにしてもシャトーブリアンは良かった!