No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年11月12日 たん清

焼肉食べる為に秋葉原で初めて降りたが、意外にも(?)綺麗な駅である。
駅近くの寂しげな路地に目当てのお店はあった。
ランチにタンシチューを出しているので、タン先はランチ、タン元は夜の焼きで、と想像でき、かなり期待が高まる。
上たん塩焼きは、見事なタン元で同席者共々笑顔が漏れる。
適度な厚さがあり、サクサクとした食感と旨みがしっかりしている。

上ロースはヒレが登場したが、サシの姿形も見当たらない違和感すら感じる赤である。
肉質は見た目より柔らかであるが、旨みが少なく、一度冷凍してあるような感じも受ける。

ハラミはタレでお願いしたが、これも旨みが少なく、和牛とは思えない。

味噌たん焼きは初めて食べる味わい。
塩で食べるよりも若干強めに火を入れると、味噌の香ばしさが引き立ち、後引く旨さ。
タン自体もそこそこ良いものを使用している。

ねぎ塩で食べたカルビは今回一番残念な一皿。
しっかりと冷凍された旨みのないカルビは、近年出会っていない激安チェーン店レベルの肉質。
幸いにもねぎ塩での注文であったので、しっかり焼いて食べれば許せる範囲であろう。

上ミノはかなりの肉厚な姿にそそられたが、食感自体はまあまあといった印象。

注文した品数はそれほど多くないが、全体的に冷凍が多く、都内の名店と比べるとかなり残念なレベルだが、タンだけは違う。
特に上たん塩焼きは、1人前8切れで2,000円で肉質を考えるとかなり安いのではないだろうか。
このタンの仕入れを活かして、まずはハラミあたりからレベルを上げていけば、なかなかのお店に化ける可能性はあるだろう。
また、お店の方の接客も非常に心地よかったので、食べたお肉の満足度とは別に気持ちよく食事をする事ができた(笑)