No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年5月4日 よろにく

GWのような長期休暇中はホルモンの鮮度や正肉のストック状況の問題があるため、焼肉屋さん選びに頭を悩まされるものだ。
そんな時は最も信頼度が高いお店に足が向かってしまう。
"よろにく"ではバラ系の握りが多いのだが、今回はロース系の巻きが握りとして登場。
あっさりとした脂の甘みがなんとも心地良い。
これはすごく旨い。

センマイ刺しは前回と同じポン酢で食べるスタイル。
センマイのシャキシャキした歯応えに、酸っぱ過ぎないポン酢がぴったり。
市場が休み中とは思えない旨さのセンマイである。

タンユッケは、タン元とはちょっと違った歯応え。
甘みのある味付けとのマッチングが素晴らしく、非常に旨いユッケである。

刺身系最後はイチボの平ユッケ。
甘めのタレが邪魔に感じるほど、イチボ自体の旨みが非常に濃くて旨い。

焼き物のトップバッターは薄切りのシャトーブリアン
じっくりと温めるように火を入れられたシャトーブリアンは、繊細な肉繊維に旨みがギュッと閉じこめられている。


タンは根本付近というよりはタン中位だろうか。
極上タン元のような溢れる旨みには敵わないが、しっかりとした旨みが感じられ旨い。

いつもより薄切りのカイノミは、考えられないほどの柔らかさ。
しっとりと舌の上で旨みが溶け出す感覚は、カットと極上の肉質の賜物だろう。

ランプはしっかり熟成された風味があり、"くにもと"のランプを彷彿させる。

タレのハラミは軽く焦げ目がつく寸前まで焼き上げ、香ばしさの交じった旨みを味わう。

シンシンはガーリックチップで食べてみたが、雌牛らしい旨みとマッチングしてかなり好みの味わい。

カタサンカクは、柔らかな食感だが塩モミダレの油がちょっときつめ。

塩のハラミは、脂っぽさが強く感じてタレの時のような旨さには及ばなかった。

薄切りのシャトーブリアンを今度はタレで。
口の中に入れた瞬間に笑みが漏れてしまうほどの衝撃的な旨さ。
最高としか言いようがない。

ミスジは何回食べても、もっと食べたくなる。
まはや別格の旨さ。

三角バラはご飯を巻いて食べる。
脂の甘みが強烈に前面に出ているが、脂のしつこさがないのがすごい。

厚切りのサーロインは久しぶりに山葵醤油で。
よくある脂っぽいだけのサーロインと違って、赤身の味が濃いサーロインは雌牛ならではだろうか。

薄切りのサーロインは敢えて広げて焼かずに、火の入り具合の違いによる味わいのグラデーションを楽しむ。
香ばしい部分に、トロッとした甘みが強い部分と、何とも言えない旨さ。


素麺で〆る前に、久しぶりに食べたかった丼をお願いした。
今回は並じゃないロース丼。
コクのある赤身のロースは優しい旨みがあり、ご飯との相性もばっちり。

さすがに丼を食べるとお腹は満足気味だが、何故か素麺はレギュラーで食べれてしまう(汗)
何度通っても全く飽きずに、もっと通いたくなる名店。
こんなお店が"よろにく"以外にもあるのだろうか。