No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年7月26日 炭火焼肉 しょうろ苑

会社の帰りに小腹が空いたので軽く一人焼肉。
最近赤坂にできたお店なのだが、"仙珠"と同じように"くにもと系"ということで期待が高まる。
赤身肉の刺身は値段が300円ということで、本家"くにもと"の500円を大幅に下回っているのが嬉しい。
安い赤身刺しにありがちな冷凍臭さやパサパサ感はないが、"くにもと"の赤身刺しのような旨みには及ばない。
ただ、値段を考えればオーダー必須だろう。

ルール上最初に頼まなくてはいけないのが黒毛和牛得盛。
この日は、塩系が全て仙台牛で牛タン、ランプヒレ、イチボ、タレ系が全てのざき牛でしん芯、サーロイン、友三角の6部位でかなりお得な印象だ。


牛タンはタン中からタン先付近で、黒タンらしさを味わうにはちょっと硬めだが旨みはそこそこ。

ランプヒレは熟成が進んでいるのか香りが強めで、水分が飛んでしまっている感じ。

イチボは赤身らしいコクがあり、噛む毎に旨みが感じられる。

しん芯は見た目が悪かったが、タレとの相性が良く、焼肉としても完成度も高い。
勿論モモらしく旨みも濃い。

サーロインは筋が気になる部分であったが、赤身の旨みが脂の甘みに負けてない。
しっかり香ばしさを加える焼き方で、納得の旨さが味わえる。

友三角はサシが強めだが、蕩ける食感に乏しい。
旨み自体もサシに負けている。

軽く一人焼きのつもりだったが、かなりの満足度で、我慢できずに一品だけ追加オーダー。
リブ芯は繊維に沿った不思議なカットで、リブ芯らしい食感は味わえない。
肉質は申し分ないだけに残念。
やはり焼肉は肉質、カット、味付けが重要だと再認識させられる。

ちなみにツケダレは舐めてみると若干酸味が強く感じるが、お肉につけると不思議とまろやかになる。
赤坂で"草の家"以外にここまで満足感が味わえる焼肉屋さんがあるのには驚いた。
8月にはすごい新店もオープンすることもあり、赤坂から目が離せない。