No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年2月2日 平和苑

ネットの普及による情報の広がりは、我々消費者にとって、非常に助けになることが多い。
ネットの情報がなかったら、間違いなくお店のドアをくぐることはなかったであろう(笑)
『飢る噛む!本格派焼肉 スタミナ一番 焼肉 平和苑』
なんとも凄まじい看板ではないか。
さらに、店内の様子も概観に負けていない。。。
まずは店主(以下、おとうさん)オススメのレバ刺し。
胡麻油ではなく、塩のみで食べて欲しいとのこと。
よ〜く冷えたレバ刺しは、舌触りはぷるぷると言うより若干しっかりめ。
臭みは皆無で、甘みはほど良く感じられる。
塩だけでも十分というのは驚き。

かなり甘いタレのユッケ。
お肉の味や食感は全て消されており、とにかく甘い。

山葵カルビは、甘みが際立つ一切れ。
山葵は粉ではなく、ちゃんとした山葵が卓上に。
おとうさんの焼き加減は恐ろしくレア。
もう少し焼いた方が、食感や風味が良くなると思うのだが、これはかなり旨い。

三角と呼ばれる特上カルビは、ミスジを使用。
おとうさんの恐ろしい焼き加減によって、色すら変わらない内にお皿にお肉が盛られる。
ところが、これがしっかりとした肉の味が感じられる。
炙った牛刺しと思うと、非常に旨い。
ちなみに、おとうさんの目を盗んで、もう少し火を入れて食べたが、不思議と最初の超レアの方が旨かった。。
タレより塩が断然オススメ。


初めて食べたのが、マルという部位。
センボンみたいな感じだが、おとうさんはわき腹を押さえながら、『この辺だよ』と言っていた。
噛む毎に肉の味が感じられ、独特な旨みがある。

ミノはおとうさんの焼き加減がレアなので、ザクザク感はちょっと弱いが、噛み切れないミノではなく、歯切れは良い。
と思いきや、歯切れの悪い部分も混在。
ポン酢との相性はかなり良い。

和牛ハラミはタレと塩の両方で注文。
肉汁はしっかり出てくるが、ハラミらしからぬ柔らかな食感。
肉繊維を断ち切る感触が好きな方にはオススメできない。
ハラミらしさを無視すれば、焼肉として十二分に旨い。


おとうさんが網を裏返して、凹上の網で焼き上げてくれたのがギアラ。
おとうさん曰く、「研究の成果」らしい(笑)
なんとも微妙な焼き加減。

コプチャンは、え〜と・・・。
何故か思い出せない(汗)

ロースは、よくあるパサパサロースを連想させる姿だが、食べてみると、良い方向に予想を裏切られる。
お肉の味がちゃんと感じられ、パサつきもない。

口がしびれるほどタレと脂の組み合わせが強烈だったのがカルビ。
これはちょっと辛い。

中カルビも塩とタレの両方で。
切り落としのように、数種類の部位が混じっているが、なかなか旨いのも混じっている。
やはりタレはちょっとしんどい。


事前の情報では、冷凍カチカチのお肉が続出だと思っていたが、そんなお肉は一つも出てこなかった。
おとうさんの焼き加減は、事前情報通りであったが。
好みもあるだろうが、不思議なおとうさんの不思議な話を聞きながら食べる焼肉も楽しいものだ。