No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年2月4日 和牛焼肉 KIM

昔の会社の同僚が集まって肉会。
過去色々な場所で開催されてきたが、今回は最も要望が多かった"KIM"にて。
勿論今回も驚愕のお任せコース。
おなじみのセンマイ刺しからスタート。
センマイの食感、細切り野菜の食感、ほど良い酸味、全てがベストバランス。
今回もシャキシャキのセンマイが心地良い。

シンタマのカブリのタタキは、肉本来の味がすこぶる濃い。

ぷりっぷりの食感と口中に広がる甘みに驚かされたのがレバ刺し。
大振りなカットも魅力的で、しかも臭みは全く感じられない。


甘めの味付けのユッケは、ぶつ切りのため、生肉を噛み締める度に旨みが広がる。

シャトーブリアンは一人一人のカットが恐ろしく贅沢。
じんわりと溢れてくる肉汁は、雑味が全く感じられずに、思わず目をつむってしまう。



リブロースは綺麗に芯のみ切り出してある。
シャトーブリアンとは違った、ジュワーと勢いのある肉汁。
サシの甘みも然ることながら、赤身自体の旨みに脱帽。


サラダで小休止と思いきや、リブ巻きがたっぷり乗った長芋サラダ。
しゃきしゃき、とろーんとした食感のマッチングも良く、こんなサラダなら毎日食べたい。

サラダの次は牛モツの煮込み。
文句なしの旨さ。

見るからに旨そうなタン元は、脂のノリがすごい。
サクッと焼けた表面に歯を立てると、豊富な肉汁を溜め込んだ内側からは旨みのエキスが洪水状態。
本物の黒タンここにあり。

ハラミは大きな塊で登場。
ハラミ特有の肉繊維を噛み切ると、野生の本能が目を覚ますような感じ。
大量の肉汁での火傷に注意(笑)



今回一番印象的だったのがイチボ。
食べたときの食感を計算された厚さと大きさのカット、もまれた塩ダレの加減も言うこと無いが、とにかく肉自体がすこぶる旨い。

ミスジも塩ダレだが、ミスジの淡い味わいを引き立てる塩ダレもかなり好み。

雌牛だからこその食感を味わえるのがランプ。
"くにもと"のランプを彷彿させる風味がある。

三角バラは脂っぽさを感じさせない不思議な感じ。
脂がじゅわーと広がるカルビ好きよりも、ロース好きにオススメしたい本物のカルビ。

肩三角は繊維質を感じさせる肉質で、適度な噛み応えと、豊富な肉汁が特徴。
タレとの相性も良い。

サーロインの薄切りはサシがすごい。
年配の方は避けがちだが、薄切りのカットで、想像以上にさっぱりと食べられる。
とにかく甘みが強くて、もう1枚食べたかった。

変化球だったのがレバとサーロインのメンチカツ。
食べる前はレバの臭みを心配したが、意外なほどレバが入っている感じはしない。
サーロインのゴロゴロ感はなんとも贅沢。
かかっているトマトソースも旨い。

〆はテールスープにホルモンガーリック高菜炒飯。
テールの出汁が十二分に出ているスープは流石。
シビレやミノがたっぷりと入った炒飯も〆にはぴったり。


焼肉激戦区の白金高輪にあって、これから伝説を築いていくお店になることは間違いない。