No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年9月26日 よろにく

10月1日からの生肉新規制により、滅多なことでは食べられなくなってしまう生肉。
そんな生肉との別れを惜しむ会がとりおこなわれた。
そう生肉送別会である。
今回VANNEさんお願いしたお任せは、もちろん生肉多め。
さて、どんな生肉達を見送ることになるのだろうか。
タン元刺し
生で食べても甘みが立っている見事なタン元。
醤油を少し付けると、甘みが更に際立つ。
満足度 5

チマキ刺し
なかなかチマキを刺身で食べさせてくれるお店は少ないのだが、普段の"よろにく"のチマキは驚くほど赤身が柔らかでふくよかな甘みがある。
なんと今回は水っぽさが出てしまっている。
残念。
満足度 2

千本筋刺し
残念ながらチマキと同じ印象。
満足度 2

ザブトン刺し
体温でじわりと蕩けるサシは、さらっとしていて、香りも官能的。
満足度 4

センマイ刺し
このコリコリとしたセンマイの食感は、なんとも食欲をかきたてる効果がある。
定番メニューながら、間違いのないレベル。
満足度 3

ヒレのローストビーフのぶつ切り
運ばれてきた料理を見て『まさか!?』と思ったのだが、そのまさかであった。
あのヒレのローストビーフをぶつ切りして食べさせるとは!?
普段食べる解けるような食感ではなく、ぶつ切りによって力強さが加わった食感。
それでいて、やはり上品なのだ。
旨みもしっかりしている。
満足度 5

タン元
風味、食感ともに極上の生の黒タンのもの。
前歯で噛み切った時の感触は、タン好きを虜にしているのだろう。
満足度 5

肩三角
肩三角にしてはかなりの厚切りかと思ったのだが、それを感じさせない肉質。
こういった赤身にその個体の本質が出るのだろう。
満足度 4

ヒレの平ユッケ
こんな贅沢な平ユッケが存在するとは・・・。
しっとりとした食感と、タレに負けないヒレのコクが見事。
満足度 4

ハラミ
塊のまま焼き上げる極上のハラミ。
肉汁がパンパンに詰まった肉繊維を噛み切るときには火傷注意である。
あの肉汁で火傷するなら本望かもしれないが。
満足度 4


肉豆腐
牛筋しぐれ煮と共に食べる湯豆腐である。
それが戦慄の旨さ。
湯豆腐も旨いのだが、牛筋しぐれ煮が憎たらしいほどのレベル。
そしてこの組み合わせは運命の糸で結ばれているだろう。
満足度 5


ランプ
本当に旨いランプっていうのは、こういったランプのことを言うのだと思う。
何枚でも食べれてしまうような錯角さえ覚える風味とコク。
赤身の最高峰。
満足度 5

シャトーブリアン
ここでまたヒレ
このヒレ攻撃すごいね。
他のお店で食べても、何故か"よろにく"とは違う。
このシャトーブリアンの秘密が知りたい。
満足度 5

タテバラ握り
ここでまた生もの。
握りはやっぱりタテバラが一番。
酢飯がちょっと硬かったのが残念。
満足度 3

イチボ
写真では伝えきれないのが残念でならない。
それほど素晴らしいイチボ。
塊で焼いて昇天してみたい。
満足度 5

ミスジ
ふんわりとした食感と"ジャンボ"系のタレの相性はやはり抜群。
満足度 4

友三角
"よろにく"では焼きで食べるのは珍しい友三角。
細かく散ったサシが食感を官能的なレベルまで引き上げる。
満足度 4

リブ芯(塩)
ここにきて大御所登場。
塩で際立つ甘みと肉本来の味わい。
適度な厚切りがより食感を高める。
満足度 4


リブ芯(タレ)
塩で食べるのとは全く違った印象。
強烈なパンチを喰らったような感じ。
満足度 4


リブ巻き
こんな見事な巻きは久しぶり。
職人さんのカットも実に見事。
ジューシーで、リブ芯のタレを凌ぐ強烈な甘み。
満足度 4

ヒレカツ
極厚のヒレに軽く火を入れてから焼き上げる。
お店とのバトンタッチに力が入る。
どこまでも繊細な肉繊維の食感と衣の食感の奇跡の組み合わせ。
満足度 5



シルクロース丼、
〆は生肉送別会に相応しいシルクロース丼。
想像通りの旨さ。
期待を全く裏切ることのない旨さ。
最高の〆です。
満足度 5

最後の最後まで興奮しっぱなしの生肉送別会。
新規制についての個人的な考えはそのうち書こうと思っているのでここでは書かないが、やはり残念でならない。
ところで、実は今回VANNEさんが不在で、コース内容はVANNEさんが考えてくれたのだが、接客は女の子に担当してもらった。
"よろにく"でVANNEさん以外の接客は数年振りだが、この女の子の説明してくれる内容や話し方が実に素晴らしく、可愛らしい外見とは裏腹(?)に相当にお肉も食べていることを想像させる素晴らしいものであった。
こんなスタッフが他にもいるのかと思うと、末恐ろしい。