No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年6月26日 十々

6月の終盤なので、この日も生レバ送別会を開催。
焼肉屋さんにはレバ刺しが食べれるかどうかの問い合わせが殺到しているという中、この"十々"では、レバ刺しが食べれるとお店の前に張り紙をしている状態。
店内は常連さんとレバ刺しを求めてやってきたお客さんで賑わっている。
レバ刺し
大々的に宣伝しているだけあって、見た目は全くダレていない。
よくよく考えてみれば、連日レバ刺しの注文が殺到している関係で、レバの回転は恐ろしく早く、鮮度の良いレバしかないのかもしれない。
舌触りは良いが、ネギたっぷりの味付けで、レバ自体の甘みは消されている。
ただし、この味付けは個人的には好き。
満足度 4


ユッケ
生肉規制後初めてのユッケ。
"十々"は生肉の提供を許可された都内でも貴重なお店でもある。
お肉の味は弱いが、甘めのタレで、ユッケを食べていることを実感させてくれる。
高揚感がわき起こる。
満足度 3

タン塩
ちょい厚切りのタンの上面にびっしりとネギダレが盛られている。
タンの味を全て消し去るネギ、ニンニク、塩、胡椒の強烈な味付けだが、これが嫌味じゃなく、熱せられることによって生じるネギの甘みとタンの肉汁のマリアージュが1つの料理として完成している。
先に近いタンなので硬めだが、値段を考えると十分過ぎる。
満足度 4


上タン塩
上タン塩はしっかりと根本の部分が使用されている。
こちらもタンの味は消されているが、サクサクとした柔らかな食感。
これも旨い。
満足度 3


カルビ塩
サシというよりも脂が付いた、昔懐かしいカルビ。
だが、この脂に甘みがあってネギダレとの相性が実にいい。
満足度 4


ミノ
分厚いミノに格子状カットで、ザクッコリッな心地良い食感。
満足度 3

ブリスケ
肉質が硬めの部位は、タレよりも塩で食べるのが好きだが、このブリスケはかなり薄切りにカットされていて、タレの絡み具合も良い。
ご飯片手に食べる焼肉として非常に旨い。
満足度 3

ロース
そのまま食べても旨いが、ネギ飯に乗せて海苔と山葵を添えて食べるのも旨い。
満足度 4


シマチョウ
脂を削ぎ落としたほぼ皮だけのシマチョウ。
臭みはないのだが、くにゅくにゅとした食感で歯切れが悪い。
普通かな。
満足度 2

全体的に塩ダレは強烈でタレも味付けが強めだが、どこか懐かしさを感じるのも否定できない。
肉質云々ではなく、この"十々"らしさをこれからも貫いて欲しい。
ちなみに、食べ歩き好きというよりは業界人や同伴系の客層というのも普段と違った雰囲気で面白い。