No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年6月27日 ジャンボ 本郷店


私は気が小さく胃が大きい人間で、特にお肉となると普通に400gから500g、ときには700g以上食べる時もある。
そんな私を驚かせる肉用胃袋を持った人を2名ほど知っているが、その内の1名は痛風持ちにもかかわらず、痛みを恐れぬ食べっぷりには毎度頭が下がる。
そんなツワモノが約半年のイギリス出張から戻ってきたのだが、現地の牛肉が口にあわなかったようで、ずいぶんほっそりとした体つきになっていた。
これはいかん!と思った同志が集まり、黒毛和牛の旨さを思い出してもらう会が開催された。
篠崎本店はしょっちゅう行くのだが、本郷店はすごく久しぶりで、若にスペシャルなコースをお願いする。
ハツ
臭みがなく、上品な鉄分の香りがする。
サクサクで旨し。
満足度 4

上タン
篠崎本店ほど塩ダレが強くなく、タンの旨みを感じやすい。
サクサクの歯応えを堪能。
贅沢を言えば、タン自体の旨みは弱い。
満足度 3

野原焼き
薄切りのサーロインは赤身を残したレア焼きの方が好まれるかもしれないが、こと野原焼きに関しては、上品な割下を煮詰めることで生まれる味わいを感じる為に、ぜひウェルダンでオススメしたい。
ちなみに、店員さんにお願いすれば、ウェルダンで仕上げてくれる。
満足度 4

裏の裏メニューその1
"ジャンボ"の裏メニューは、裏メニューでありながら非常にメジャーであるが、裏の裏メニューが存在する。
それが何なのか明かせない上に、写真も公開できないのは残念でならない。
しかし、肉の甘みが引き立てられ、ご飯を欲してしまう極上品であることは間違いない。
満足度 5
ガリ
本郷店オリジナルのメニューで、塊のままサガリを焼き上げる。
しっかりと凝縮した肉繊維からは上品な旨みを含んだ肉汁が滴り、適度な弾力が肉食の本能を呼び覚ます。
満足度 4

裏の裏メニューその2
詳しくは公開できないが、滑らかな舌触りで、甘みもある。
満足度 4
ランプ
"ジャンボ"らしさが詰まった1品。
しっとりとした食感で、芳醇な香りが鼻に抜ける。
旨みも濃厚で文句の付けようがない。
満足度 5

イチボ
柔らかさとジューシーさは申し分ないのだが、お肉の味が少し弱いのが残念なところ。
しかし、タレとの相性といった焼肉としての旨さは素晴らしい。
満足度 4

ザブトン
近年は特に霜降りフリークというわけではないが、ここまで芸術的な霜降りには興奮せざるを得ない。
この蕩ける食感は、まさに"ジャンボ"のザブトン。
満足度 4

ヒレ
シャトーブリアンではないが、柔らかな食感で、赤身の旨みもある。
満足度 4

和牛カレーの牛皿添え
〆は定番のカレーなのだが、お願いして急遽牛丼用のお肉も作ってもらい、牛皿として添えてもらう。
これには一同奪い合いになるほどの旨さで、満場一致でお代わりをしてしまった。
満足度 5


久しぶりの本郷店であったが、篠崎本店のDNAをしっかりと受け継ぎながらも、更なる進化を図っているのが伝わってくる。
まさに『守破離』という言葉がぴったりではないか。
"ジャンボ"は篠崎本店に通いつつも、本郷店にも顔を出さねば、真の"ジャンボ"を味わうことはできないであろう。