2012年10月25日 九州和牛 SATOブリアン
知り合いにオススメの焼肉屋さんを聞かれると困る事が多い。
何故なら、好みや予算等で明確な希望があれば、もっと色々なお店を勧めやすいのだが。
そんな中、今回いただいたリクエストは「シャトーブリアンが食べたい!」。
これだけ明確な希望であれば、悩まずお店選びが出来るというもの。
そんなわけで、一行を阿佐ヶ谷に招いたわけである。
お通しの和牛の味噌煮込みは、コクもあり非常に美味。
ご飯と一緒に食べたくなる。
阿佐ヶ谷で下車したのであれば、必ず食べなくてはならないのがタン元。
焦らずしっかりと中まで火を入れた者だけが味わえる最高の味わい。
鼻に抜ける芳醇な香り、何を食べているのか分からなくなるほどの心地良い食感、そして旨みを閉じ込めた肉汁に酔ってしまう。
分厚いカットのハラミは、噛んだ瞬間に肉汁がほとばしることをイメージしながら、表面をしっかりと焼き上げる。
イメージ通りに焼き上がったハラミに火傷を負いながらも、その旨さには感服するのみ。
シンシンは大振りな判だが、タレのおかげでしっとりとした食感を味わえる。
旨みが強いわけではないが、十分な旨さ。
ついに主役のシャトーブリアン登場。
その圧倒的な存在感に敬意の念さえ感じる。
じっくりと時間をかけて焼き上げるわけだが、この工程でどれだけ意識を集中できるかで、その作品の完成度が決まる。
今回は十分及第点の焼き上がり、そしてその味わいはまさに極上。
この厚さでしか体験することのできないぷるぷるの食感と香りである。
初訪問時以来と思われるブリ飯も。
厚切りとは違った個体のシャトーブリアンで作成。
まろやかなニンニク醤油とご飯の相性も素晴らしい。
〆はミスジ。
悪くはないが、あのシャトーブリアンの後だと霞んでしまうのは仕方ないと思う。
今回、ハラミ、タン、シャトーブリアンは全てBカットでいただいたが、どれも本当に素晴らしい。
中央線利用者は、ぜひ阿佐ヶ谷で下車し、このBカットを体験して欲しいものだ。