No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年3月14日 焼肉鍋問屋 志方


東京都内にある焼肉激戦区の1つ中目黒。
兵庫県の卸し問屋の系列店として、そこに昨年11月オープンしたのがこの"志方"だ。
卸し問屋の系列という利を活かしたメニューと、兵庫県の志方地域の食肉関係者が昔から食べている鍋が名物とのことである。
ユッケ
なんとここ"志方"はオフィシャルユッケが提供されていて、しっとりとした甘みがあり生肉らしい風味がある。
禁生肉法で苦しんでいるかつての生肉フリークには朗報だろう。
満足度 4

タルタルユッケ
禁生肉法に縛られない利を活かして、タルタルユッケなるメニューまである。
クラッカーと生肉の食感のコラボもまた良し。
満足度 4

志方のココロ
ハツのチャーシューだろうか。
個人的にはハツの良さが消されているように感じるが、悪くはない。
満足度 2

センマイ刺し
残念ながらセンマイが乾燥しすぎ。
お菓子のようで、食感が悪い。
満足度 1

厚切りタン
黒タンのような上品さはないが、食感も悪くない。
見た目以上に旨い。
満足度 3

特選ハラミ
立派な肉繊維の間に入り込んだ上品な脂があるハラミ。
奥歯を力強く押し返す適度な噛み応えと、ハラミらしい濃厚な肉汁が感じられる。
ちなみに仕入れの関係で、曜日によっては但馬牛のハラミが食べれるとのことで、値段を考えてもこれは非常に魅力的。
満足度 4

ランプステーキ
ランプの硬さを考えてだろうが、カットが細かすぎるのがちょっと残念。
ここはもう少し思い切って出して欲しいかも。
ただ、ランプ自体は赤身の味わいがしっかりと感じられ旨い。
満足度 3

肉寿司
赤身、トロ、炙りの3種盛り。
甘みがしっかりとした握りで、それぞれの違いも面白い。
満足度 4

角切りレバ
臭みもなく旨いレバ。
満足度 3

センボン
水分が抜けているのと、塩胡椒が少々きついかな。
満足度 2

もつ大根
鍋の底にはコプチャン、センマイ、シビレ等のもつが大量に入っていて、その上には山盛りの大根、最後はその大根の山を隠すようなバラ。
これが志方地域の食肉関係者が食べている鍋なのだ。
あっさりとしていながらしっかりと出汁が出ていて、バラの甘みと大根の相性も抜群。
これははまりそうな鍋だ。
満足度 5


オフィシャルユッケがあるので、生肉好きには嬉しいだろうし、最後の鍋は必ず押さえたいところ。
その間はハラミを中心にその日のオススメを店員さんに確認しながら進むのが得策だろうか。
オープンしたてで、まだまだ改良の余地もあるとは思うが、ありそうでなかった面白いお店なので、今後も通ってみたい。