No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

関西肉紀行2013 その2

2日目は6時30分に起床。
前日、"福多亭"でお土産としていただいたローストビーフハンバーガーを食べ、身体のスイッチを入れる。
サシがしっかりと入ったサーロインのローストビーフであったが、しつこさはなく、お肉を欲した胃袋にあっという間に消えてしまった。

7時30分にロビーに集合して向かったのが加古川食肉センター。
ここで『牛』から『肉』に変わる『屠畜』を見学させていただく。
これこそ今回の肉行脚における1番の目的なのだ。
屠畜前に並んでいる牛を見て、そして係の方の詳しい解説を聞きながら屠畜をしっかりと目で追う。
人間の手で『牛』から『肉』に姿を変えていく工程を目に焼きつけ、色々と考えさせられることがるが、やはり我々が『肉』を一切無駄にしてはならず、ロースからスネに至るまで余すところ無く美味しく食べることが大事なのだと思う。
詳しくは牧場訪問と同様に後日BEEF-LAB.comにて報告させていただく。
屠畜見学後はセンター内も一部見学させていただき、私は空腹に襲われ、早く牛肉が食べたくなってしまった。
もちろん昼も牛肉を食べるのだが、向かうは京都。
以前から行ってみたかった"京洛肉料理 いっしん"を初訪問。

昼食後は夕食まで時間があるので、"はつだ"の和牛弁当を買いに行ったり、甘味を食べたり。
なんだか久しぶりに牛肉以外のものを食べる為にお店に入った気がする。
そして遂に17時を迎え、"くいしんぼー山中"へ。
世の中に一般的に出回っている牛肉とはベクトルが違う牛肉。
これに近い牛肉を食べたことはあるが、ここまでしっかりと方向が定まっているのは初めて。
衝撃的な出会いと言える。

肉行脚はまだ終わらない。
"くいしんぼー山中"を出て向かったのは"にくの匠 三芳"。
牛肉をここまで完成度の高い料理に昇華させる技術に脱帽するしかない体験であった。

時間は21時を過ぎた。
名残惜しさを残しつつ、東京行きの最終新幹線に乗らなくてはならない。
自宅に着いたのは深夜1時。
今まで覗いたことのない世界を知り、肉好きならずとも歓喜に震える体験、そして十分過ぎる牛肉を味わい、これで私の関西肉行脚は終了した。
ちなみに翌朝は"はつだ"の和牛弁当、昼には"三芳"のフォアグラ乗せステーキ弁当を食べ、関西肉行脚の余韻に浸る私がいた。
この2日間、非常に短い日程でありましたが、色々な関係者のお世話になりました。
この場をお借りして御礼申し上げます。