肉紀行
これだけ牛肉を食べ続けた中で、最も感動を与えてくれたのが"くいしんぼー山中"。 月齢38ヶ月の純但馬血統の近江牛は見事な小豆色。 屠畜2日後というフレッシュな状態で旨みのピークを迎えるのは、行きたい状態で成熟しきっているから。 おれを山中さんの丁…
新年早々の和牛初めはすき焼きだったが、ステーキ初めと炉窯初めはこちらで。 何がここまで違うのだろうか!? 言葉で表現するのが難しい。 いや、本当は自分でもよく分からないのかもしれない。 間違いなく言えることは、ここのステーキが日本一旨いと感じ…
【牛肉 一期一会】 師走は借金してでも肉を食え!滋賀の福永さんが肥育した純但馬血統の近江牛 月齢38ヶ月 雌 個体識別番号 1360391265 血統 芳悠土井-照長土井-第2安鶴土井 一切セリに出ることなく"くいしんぼー山中"に届けられる牛肉は他では見たこともな…
私の牛肉人生に最も大きな影響を与えた牛肉。 毎日のように牛肉を、そして和牛を食べ歩いた。 昭和にタイムスリップしたかのような下町の焼肉屋から銀座の高級ステーキ屋まで食べ歩き、食肉市場の仲卸から生産者まで訪ね、とにかく牛肉について分かった気に…
"政ちゃん"と並ぶ西の伝説"おさむちゃん"。 軽快なトークと共に繰り出される間違いないホルモン達。 相変わらず最高です。 タン(米沢牛) 千本筋(鹿児島県産黒毛和牛) ツラミ ヒウチ(鹿児島県産黒毛和牛) ハラミ(米沢牛) テッチャン アカセン
本家本元、三宮の"麤皮"。 東京の"麤皮"とは違う。 ましてや他のどの炉窯ステーキとも違う。 唯一無二の最高峰。 これ以上のステーキを今まで食べたことがない。 (写真撮影は禁止になってしまった) スモークビーフ 巻きを使ったスモークビーフだが、一口食…
値段はさておき、贅沢を楽しむという素晴らしい時間。 拘りの肉質や熟成云々より、料理一つ一つに対するドンピシャな味付けと店主のホスピタリティに魅了されました。 ヒレ、三角バラ、ハラミ 表面を焼いて削ぎ落としたタイプ。 タン ヒレ握り 毛蟹のグラタ…
ガード下にひっそりと佇む昔ながらの焼肉屋。 最近写真NGになったので雰囲気を伝えることが出来ないが、いただいたタン刺し、小袋たたき、生チレはどれも滅多にお目にかかれない逸品。 特に小袋を細かく叩いてスープの様にした小袋たたきは、滋味深い味わい。…
このお店の凄さが分からないのであれば、これ以上焼肉を食べ歩いても意味がない。 そう思えるほどの名店。 ロース 悪くない肉質だが、決して最上級を追い求めているわけでもない。 手頃な価格の範囲内で提供できるサシの入ったロースは、驚くほどクオリティ…
“くいしんぼー山中”で福永さんの純但馬血統の近江牛。 つまりビタミンコントロールを一切行わない、本物の小豆色の牛肉を知ってもらった次は”三芳”。 日本料理の技術で和牛がどこまで昇華するのか。 その最高峰を知ってもらう。 お肉の出汁 上品な冷製のお出…
和牛とは、その名の通り和の食材である。 だからこそ、日本料理の素材として、もっと和牛を活かして欲しい。 そんな希望を抱きながら日々牛肉を食べているのだが、残念ながら牛肉を活かし切れているお店は非常に少ない。 “三芳”を筆頭に片手ほどしか存在しな…
松阪牛のホルモン。 やはり惹かれる。 ブランド牛が必ずしも旨いというわけではない。 しかし、ご存じの通り松阪牛は全て雌牛。 その中でも良質な物だけを厳選し、しかも鮮度が良ければ、旨くないはずがない。 見た目の輝きも抜群で、味もそれを裏切らない。…
“やまがた屋”の山形さんの予約枠に混ぜてもらって”政ちゃん”に再訪。 薄暗い路地の先に現れる「肉好きのユートピア」に足を踏み入れることが出来る幸福に感謝せずにはいられない。 カウンターのみの店内に入ると、店主・政ちゃんがいつもの笑顔で迎えてくれ…
“福多亭”を離れた福田さんが新しくオープンさせた”福田”。 かつて”福多亭”がオープン間もない頃に食べた福田さんのステーキは、炉窯の特性を掴み切れていない印象が若干あったが、それから数年。 自分の思い通りになる新店で、進化した福田さんの火入れを知…
死んでもおかしくないほど牛肉を、和牛を食べ込んできた中で出会った究極。 現時点で究極と思えるお店は3つある。 その全てが、これ以上は存在しないと思える最高峰の素材を仕入れ、誰も真似の出来ない磨き抜かれた技術で調理を行う。 その3つのうちの1つが”…
どう言葉で表現していいのか悩む。 とにかく難しい。 著書『肉バカ。』の日本三大和牛紀行>において訪れた福永さんのマルキ牧場。 マルキ牧場は、言わずと知れた”くいしんぼー”で提供される特選近江牛を肥育している牧場だ。 近年の子牛価格の高騰の余波はマ…
一見さんお断りの幻の焼肉屋。 最近流行のお客にプレミア感を持たせるための一見さんお断りではない。 あまりに混み過ぎてしまった結果の一見さんお断りでもない。 お店を切り盛りするお父さんとお母さんにとって、知らないお客の相手がメンドクサイだけなだ…
お店の前に到着した時点でオーラを感じる。 店内に入れば、コの字カウンターの中から店主が出迎えてくれる。 その雰囲気がヤバイ。 間違いなく旨い。 逸る気持ちを必死に抑え、店主に相談しながらオーダーを済ます。 タタキに始まり、続いて上レバー。 刺身…
川岸牧場の神戸ビーフを一頭買いする豪快な焼肉屋が現れた。 ウリは一頭買いだけでなく、生肉取り扱いの許可を得ている。 つまり川岸さんの神戸ビーフのユッケが食べれるのだ。 相当高額な価格を予想していたが、逆に良心的な価格設定に驚かされる。 肉の味…
ここ数年常々想っていることだが、和牛はその名の通り和の食材。 だからこそ、日本料理のトップの料理人に本気で和牛に向き合って欲しいし、向き合った和牛料理を食べてみたい。 そんな想いが遂に叶う時が来た。 牛肉が好きで、焼きことも好きだと言う木本さ…
一体どこまで懐が深い街なのだろうか。 ある程度良い牛肉を仕入れることで満足しカットやタレの研究を疎かにしたり、流行の創作系だけに頼りきった焼肉屋が散見される中で、仕入れにもしっかりと拘りながら、仕入れた素材を丁寧に扱い、仕込み、しっかりと旨…
まず雰囲気が良い。 住宅街の路地の奥に佇むお店から滲み出る雰囲気が「ここは旨い」と言っている。 店内に入った時の大将と女将さんの笑顔も良い。 旨い焼肉を食べさせるお店に共通する素敵な笑顔だ。 注文時には、大将や女将さんに相談すれば、丁寧にオス…
もし牛肉の世界にも〈道〉というモノがあるとすれば、ただひたすらこの道を進んだ者にしか分からない、気付かない世界があるのかもしれない。 他の道を通っていたら、決して到達できない地点があるのかもしれない。 残念ながら私の歩くペースではまだまだ道…
“キム”で福永さんが肥育した純但馬血統の近江牛の屠畜3日後の個体を堪能した翌週、このお店の為に福永さんがセリに一頭も出さない牛を肥育しているという”くいしんぼー山中”へ。 また新しい個体を屠畜してもらっていて、今回は月齢37か月、屠畜2日後の最高の…
『師走は借金してでも肉を食え』 昔の和牛生産者は兼業していた稲作がひと段落した時期に牛を出荷していた。 そして和牛の共進会はこの時期に行われている。 だからこそ拘りある生産者は1番自信のある牛を出荷する。 この時期はお歳暮や年末年始の関係で1年…
全く予約の取れない西の伝説にやっと2度目の訪問。 気に入らなければお客を怒鳴りつけたり、時には包丁で○○○など、その恐ろしさが取り上げられる政ちゃん。 実際、カウンターの内側は幾度も包丁を打ち付けたせいでギザギザの跡が出来ている。 しかし、政ちゃ…
辺り一帯では一番の老舗だという”ことぶき”は50年以上も続く老舗の焼肉屋。 埃を被ったような味のある店内をイメージしていたが、意外に予想よりもずっとお店がキレイなのに面食らった。 どこかのタイミングで改装したのかもしれない。 生センマイで生ものの…
人通りもまばらな路地裏に1軒の焼肉屋がたたずんでいる。 11時30分の開店と共に馴染みのお客が入り、各々がいつものお気に入りのメニューを注文し、さっと食べてお店を後にする。 お客は皆、鼻息荒く意気込んでやってくるというより、肩肘張らずに日常の行為…
トラックも通る大きな道路に面して小さな小さなお店が1軒立っている。 看板には『ビーフステーキの店』と書かれているが、昔ながらのビフテキを彷彿させる郷愁の味を楽しめる。 予約時間に店内に入り店主と挨拶を交わすが、我々の顔を見た瞬間から店主の手は…
井の中の蛙大海を知らず。 まさに私の事じゃないか。 こんな凄いお店があるなんて、つい数ヵ月前までその存在すら知らなかったのだから。 西の伝説と言えば“政ちゃん”だと思っていたが、それに並ぶ“おさむちゃん”が存在した。 西の伝説の双璧だろう。 僅か3.…