No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年11月11日 よろにく


最近"よろにく"のお任せについて聞かれることが多い。
通常のコースを食べたことがある人しか頼めない。
4人以上で注文可。
お任せにも段階がある。
等々言われているようだが、それには理由があるのだろう。
まず今までの焼肉屋さんのコースは単にキムチやスープ、〆のご飯物を組み合わせただけのものがほとんどだった時代に、"よろにく"は焼肉屋さんとは思えない緩急のついた計算し尽くされたコースを提供していたのだ。
そのコースを堪能し、更に焼肉の奥深い世界を知りたい人の為に用意されたのがお任せなのだろう。
そして、お任せを何度も経験するごとにより奥深い焼肉の世界にいざなわれるのだ。
ミスジの生春巻き
見た目にも美しい一品だが、生春巻きの生地の食感がミスジをしっかりと押さえ込んでくれ、ミスジの淡白な味わいを上品に仕上げてくれる。
満足度 4

ランプ
創作系から一転して直球勝負のランプだが、このランプ1枚に詰め込まれた濃厚な旨みにはただただ驚かされる。
食感も繊細で、ここまで完成度の高いランプは滅多にお目にかかれない。
満足度 5

サーロイン炙り
前菜の3種盛りの1つはサーロインの炙り。
等級は3番程度のものだが、サシが少ない分赤身の味わいがより鮮明に浮かび上がる。
満足度 4


ローストビーフのユッケ風
ローストビーフから作られているので、火の入りがグラデーションになっていて、食感をより楽しめる。
肉自体の旨みもしっかりしていて甘いユッケダレにも負けていない。
満足度 4

センマイ刺し
粒々がしっかりと立っていてシャキシャキな食感で旨い。
満足度 3

タン元(薄切り)
上質なタンほどジューシーで芳醇な香りがするが、このタンがまさにそれだ。
薄切りを片面焼きで艶やかな舌触りを感じつつ、鼻腔をくすぐる香りに酔いしれる。
満足度 5

サーロイン
先ほど炙りで食べたのと同じサーロインを今度はベーシックなタレ焼肉で。
炙りよりも深く火を入れると肉々しい旨みとコクが立ち上がる。
おなじ3番でもこの食感を出せるには黒毛和牛だけであろう。
満足度 5

ヒレ
真ん中のシャトーブリアンではないが、ヒレ特有の繊細さと舌の上での旨みの広がり方。
タレとの相性も抜群で、ここまでバランスがとれているお店自体が少ないのだろう。
満足度 4

タン元(厚切り)
薄切りのタン元でも感動したが、厚切りはその感動すら一瞬で忘れさせるほどのレベル。
立ち上る香りはさらに芳醇で、サクサクとした歯切れの良さを前歯に感じながら、奥歯に到達した肉片からは肉汁が弾け飛ぶ。
満足度 5

ヒレのローストビーフ 牛骨のジュレ
ヒレの旨みに牛骨のジュレが加わることで、より複雑でありながら輪郭がはっきりとした旨さが出来上がる。
素材の良さがあればこその一品。
満足度 5


ミノ
定番の箸休め。
この食感からミノの可能性を感じずにはいられない。
満足度 4

シャトーブリアン
気品漂う姿通り、肉好きの期待を裏切らない最高のシャトーブリアン
とにかくポテンシャルが高すぎる。
満足度 5+

シルクロース
コクのある牛肉は本当に旨い。
そしてびっしり入ったサシの重さは感じられない。
満足度 5

サーロイン
"よろにく"で厚切りのサーロインを食べるのはいつ振りだろうか!?
薄切りタレとは全く違ったサーロインの楽しみ方がここにある。
満足度 4

すき焼き
お楽しみの〆は松茸すき焼き。
割下に負けない松茸の香りと食感がすき焼きの旨さをさらに高みに導く。
贅沢過ぎるが、ここまで旨いのなら毎年食べたくなってしまう。
満足度 5+