No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年4月25日 金竜山

焼肉界にその名がとどろく"金竜山"。
言わずと知れた「日本一予約の取れない焼肉屋」だ。
テーブルは4つ、基本的には18時と20時の2回転。(16時の回がある時も)
お店は決して綺麗とは言えないが、その昭和の焼肉屋という雰囲気が逆に最高峰の肉質とのギャップを生み、余計に気持ちが高揚する。
以前はおばちゃんの態度が悪いなどと言われていたが、実際は親切で非常に気持ちの良いおばちゃんなのだ。
タン
かなり先の方まで使われたタンだが、独特な薄切りで食感を楽しむことができる。
満足度 3


上タン
タン元の部分を大きくとることのできる独特のカットで贅沢極まりない。
口の中で弾けるように肉汁が噴き出し、旨みの洪水に襲われる。
このカットはタン先よりタン元向き。
満足度 5


コブクロ
"金竜山"の隠れ人気メニューがコブクロ
コリコリで瑞々しい食感で後を引く。
満足度 4

カルビ
並、中、上、特上と4種類あるカルビの中から最初は並のカルビ。
見た目は中カルビと見間違いそうなほど綺麗なサシが入っているが、食べてみるとサシの融点はそれほど高くなく口に残りやすい。
それでも値段を考えると我が目を疑うレベル。
満足度 4

中カルビ
口の中に何秒もいてくれないほど蕩けるのがザブトンを使った中カルビ。
ニンニクの効いた特製のタレを使うと脂の重さは感じず、その旨みの詰まった肉汁によってご飯片手にならざるを得ない。
満足度 5

上カルビ
かつてその芸術的な霜降りから"金竜山"を雪山と称したことがあるが、上カルビ辺りからその霜降りは吹雪のようになる。
これほどサシが入っていてもくどくならないのが"金竜山"のタレの凄さ。
ご飯は止まらない。
満足度 4

上ミノ
箸休めには上ミノ。
普段はザクザクのミノなのだが、この日はそこまで食感が良くはない。
もちろん旨いのだが。
満足度 3

特上カルビ
特上カルビはサーロイン。
サシは強いが、上カルビよりも赤身の味わいがある。
満足度 4

特上ロース
特上ロースは肩ロースかリブロースの芯だろうか。
特上カルビと違う個体のように感じるが、脂の質が軽く、赤身とサシのバランスがぴったり。
特に肉らしい旨みもしっかりしている。
満足度 5

ハラミ
雪山への登頂は達成したが、もう少し食べたくてオーダーしたハラミ。
適度という言葉がぴったりの食感に、カルビやロースを超える肉の味の濃さ。
満足度 4

やはり"金竜山"はタレ。
このタレとご飯で霜降り肉は最高の焼肉に登り詰める。
コースで食べる焼肉が増えてきているが、やはりご飯片手にガツガツ食べるスタイルも捨てがたい。
そんな大事なことを教えてくれる聖地が"金竜山"だ。