No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年6月18日 ジャンボ 本郷店


"ジャンボ"より「果たし状」届く。
他店が模倣を試み続ける揺るぎない存在である"ジャンボ"が遂にコースに乗り出すとのこと。
この日はその前哨戦だという。
いざ気を引き締めて戦地・本郷店に向かう。
能書きは置いといて、とにかくその全貌をここに明かしたい。
キムチ、ナムル盛合わせ

内モモのローストビーフ
見事しか言いようのない火入れで、中は一面綺麗なピンク色で、そこは生ではなく絶妙に火が入っている。
泡醤油を乗せて贅沢に一口で食べると肉の味の濃さとしっとりとした食感に驚く。
満足度 4


ヒレ
厚めのヒレをタレで。
鉄板のロースターでタレの厚切りヒレを焼くのは至難の技だが、これを焦がさず焼き上げる中島さんの技術も素晴らしい。
ほどけるほどの柔らかさにタレの香ばしさが加わり至福の旨さ。
満足度 4

野原焼き
和風の出汁が効いた割下で食べる定番メニュー。
これは間違いない旨さ。
満足度 4

蒸しミノの酢味噌かけ
小船で運ばれてきたのはミノサンド。
蒸したミノサンドを鉄板で両面をカリッカリになるまで焼き上げてある。
カリッ、トロッ、ジュワーという3段階の食感に、ジャンボイズムを感じる酢味噌が花を添える。
満足度 5


カイノミ
塊のカイノミは焦がさないように6面を順番に焼かれていく。
分厚いからこそ感じる芳醇な肉汁が出汁ポン酢が優しくコーティングしてくれる。
旨みの多重攻撃ですな。
満足度 4


ウワミスジ
ここで"ジャンボ"らしい定番の焼肉というのが嬉しい。
甘いタレと絡み合う肉の旨みが最高。
満足度 4

上タンの西京漬け
焼肉屋さんで西京漬け!?"ジャンボ"で西京漬け!?
と驚いたのだが、タン筋を使った西京漬けは本郷ではオンメニューされているとこと。
今回はタン筋ではなくタン元が使われている。
ムッチリとした肉片からは西京味噌の芳醇な香りが立ち上り、タンの旨みを引き立てる。
ただ、若干強く漬かっているので、もう少し浅い漬けでほのかに西京味噌が香る程度の方がよりタンの芳醇な香りとマッチしそうだ。
満足度 4

ジャンボ特製しゃぶしゃぶ
ロースターの特製のしゃぶしゃぶ鍋がセットされて大船がゆっくりとやってくる。
目の前に来航した船に積まれていたのはザブトンとミスジ、そしてワンタン。
これが江戸時代におけるペリーの黒船に匹敵する驚きをもたらした。
しゃぶしゃぶ鍋に満たされた牛骨スープを軽く泳いだザブトンは、コンソメがえしポン酢か胡麻ダレで。
重たくならない特製の胡麻ダレは旨い。
だが、ザブトンの旨みにさらに2重3重の深みを加えているのがコンソメがえしポン酢。
コクと風味が際立ち、もちろんミスジやワンタンとのマリアージュも言葉にならない。
人生最高のしゃぶしゃぶここにあり!
満足度 5+





戦いを終え、お互いの健闘を称えあい、戦いぶりを振り返る。
今回の戦いを踏まえ、さらに進化したコースが本郷で完成しているであろう。
次なる戦いは近い。
集まれ!共に戦い、船に乗ろうという侍よ。