No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年7月6日 都内某店

北陸新幹線の全線開通に沸く石川県のブランド牛である能登牛、しかもその中でも能登牛プレミアムを食べてみるという会に参加。
能登牛の定義は
黒毛和種
・石川県が最終肥養地であり、かつ肥養期間が最長
・肉質等級はA3以上またはB3以上
また能登牛プレミアムの定義は
・A5の能登牛の中でBMS10以上
・A5の能登牛の中でBMS8または9の場合はオレイン酸含有率55%以上
ということで、霜降りを重視している一般的な地域ブランド牛との差異はほとんどない。
重要なのは、その中でどこまで拘れる農家さんがいるか、ということだろう。
今回準備してもらった部位は
ミスジ
・イチボ
ヒレ
・サーロイン
まず焼きの前に生ハムを。
ネットリと舌の上で身を崩し、芳醇な香りを放つ。
これは旨いですね。

ミスジは残念ながら冷凍ということもあり、食感は良くない。
味も香りもないと物足りないが、牛肉特有の臭いがあるので、ここで好みが分かれるだろう。


イチボも残念ながら冷凍で、臭いが少しあるが、肉の味も感じられる。
タレとの相性は抜群で、これで一気に化ける。


ヒレは厚切りでじっくりと”かわむら”を意識しながら焼く。
ヒレらしい繊細な食感は抜群で、肉の味も十分。
一口毎に訪れる幸せな気持ちは、上物のヒレの証。



実は今回最も気合を入れて焼いたのがサーロイン。
厚切りの前に薄切りをタレで食べたが、脂のインパクトがかなり強い。
白米片手に食べるのは最高。
しかし、これを厚切りでベストに仕上げる焼きとは、、、
我ながら完璧すぎて焦った(笑)





しゃぶしゃぶも。



能登牛プレミアムは、突出した特徴は分からなかったが、市場で十分通用する旨い牛であることは間違いない。
しかし、出荷頭数が少ないからなのか、今回購入した精肉店の値段設定はかなり強気な印象。
ブランドのマーケティングとしての価格設定としては問題ないとは思うが、それであれば何とか冷凍は避けて欲しいところ。
せっかく旨い牛肉なのだから。
それにしても、今回ヒレもサーロインも焼きに本気出し過ぎたかな(笑)