No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年7月5日 よろにく


僭越ながら、「第二回本気のばBBQフェーズII」でお世話になった”すし匠”の中澤さんと焼肉食べながら色々なお話をさせていただきました。
鮨という1つの道を極めた方はここまで凄いのか、と終始圧倒されっぱなし。
もちろん肉の話ばかりしているのに。
頭でっかちにならず、ご自身の豊富な経験を持った中澤さんから返される肉の話はどれも的を得ているものばかり。
食肉関係者でもここまで感じ取れる方がどの位いるのだろうか!?
旨い焼肉を食べながら、中澤さんの「人間力」に圧倒され、魅了されっぱなしの3時間。
こんな貴重な時間をいただけたことにただただ感謝するしかない。
ちなみにこの日のお任せコースはこんな感じ。
無花果とシルクロースのしゃぶしゃぶ巻き
お任せの定番になりつつある無花果とシルクロースの組み合わせだが、何度食べてもこれは旨い。
普段は無花果の甘みが前面に出ることが多いが、この日のシルクロースはなかなか良い勝負をしてくれる。
満足度 5

タン元
薄切りのタン元は昆布塩を巻いて、片面焼きで。
生の面を外巻きにすると、官能的な滑らかさに舌が襲われる。
満足度 4

ヒレ炙り
炙るという行為は、今は食べれなくなった牛刺しとはまた違った旨さを教えてくれる。
繊細な肉繊維に均等に入った細かなサシは融点を超え、口の中で赤身の旨みを引き立てるソースになる。
満足度 5

タン元
繊維を残した独特なカットで食感の妙を楽しむ。
満足度 4


フォアグラとローストビーフ
牛肉とフォアグラはどちらも譲らず自己主張をする。
バランス云々よりもストレートに旨い。
満足度 4


シンシン
シンシンはタレで。
肉自体の香りが強く、コクのある旨さに舌が喜びを隠せない。
満足度 5

ツチノコ
柔らかいだけでなく、余韻を残すほど旨みが感じられる。
満足度 4

生春巻き
蕩けるような柔らかさと野菜、そして皮のもっちりとした食感が三位一体の完成度を作り出していて、サシの甘みがダメ押しで気分を盛り上げる。
満足度 5

サーロイン
数年ぶりに食べる”よろにく”の厚切りのサーロイン。
おろしポン酢に香味野菜を投入し、これでサーロインを食べる。
懐かしいという思いと共に、今食べても感じる完成度の高さには脱帽するしかない。
ベースのサーロインがめちゃ旨。
満足度 5


ミノしんじょう
定番のハチノスのお吸い物かと思いきや、ミノのしんじょうが登場。
ミノの食感はなくなっていて食べやすく、滋味深い味わいが口に広がる。
満足度 4

シャトーブリアン
薄切りにされたタレのシャトーブリアンに軽く火を入れ、トングで丁寧に折りたたむ。
中に空気が含まれふんわりとした食感は、他のどんな部位でも出せない。
鼻に抜ける香りも良く、舌の上で広がる旨みも良い。
満足度 5

シルクロース
さっと炙る程度の火入れを施したサーロインは、やっと登場した一口サイズの白米と一緒に。
問答無用で脳に響く旨さがある。
満足度 4

ミノ
箸休め的なミノ。
貝柱ですな。
満足度 4

ガリのモロコシ揚げ
モロコシの食感と甘みにサガリの繊維質を感じさせる食感のマリアージュが素晴らしい。
満足度 4


ザブトン
薄切りのザブトンは黄身をたっぷりと絡めて。
満足度 4

ヒレカツ
“よろにく”で何度も食べているヒレカツ
しかし、今回のヒレカツは過去最高の火入れだったかもしれない。
完璧なピンクの断面が全てを物語っている。
究極の食感に沸き上がる旨み、これ以上のヒレカツはどこにも存在しない。
ただ、衣は薄いのだが、若干揚げ油の存在を口に感じた。
これさえなければ、歴史に残るヒレカツだったかもしれない。
とにかくヤバい旨さだったことは間違いない。
満足度 5+