No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年2月4日 うしごろ 銀座店


『男子三日会わざれば括目して見よ』
今回”うしごろ銀座店”でコースを食べ終えて感じたのがまさにこれ。
他店の人気メニューを上手に模倣ししているのだが肝心の肉が少し残念、というのが今までの”うしごろ”のイメージであった。
今回は正直それほど期待感もなかったのだが、肉割烹のコースが予約できたということで参加させてもらい、今までのイメージを崩す良い機会になってくれた。
という事で、今回のコースを紹介したい。
季節野菜のナムル2種、和風チャンジャ

自家製ローストビーフ
噛むごとに肉の味が染みだしてくる。
満足度 4

ハツの炙りたたき
むっちりとした食感で、わずかに臭みを感じるが気になるレベルではない。
満足度 3

白センマイ刺し
しゃきしゃきの食感。
満足度 4

リブ芯と生ウニ
炙らない生のリブ芯でウニを巻いて、甘みと滑らかな食感を重ね合わせている。
ウニ自体に臭みもなく、インパクトのある旨さ。
満足度 4




シャトーブリアンのカツレツ 自家製トリュフ塩
断面が美しいカツレツで揚げ方が素晴らしいと思ったのだが、食べてみるとぺちゃぺちゃの不思議な衣と油の臭いが気になる。
シャトーブリアンだけを意識すれば、肉が非常に旨かっただけに勿体無い。
満足度 3

シェフの特製有機野菜サラダ

エンピツ 特製ソース
店員さんが焼いてくれたが、厚いエンピツは中が生で冷たい。
特製ソースも肉にマッチしていて、自分で焼き直して食べれば、肉の甘みと旨みが広がる。
満足度 4



シャトーブリアン ミルフィーユ仕立て
店員さんが焼いた後に「お折りたたんだまま食べてください」というのは某店と同じ。
以前であれば、姿形を模倣しているだけのように感じたのだが、今回は肝心の肉にしっかりと味があり、食感も素晴らしい。
満足度 5




牛テールの酒蒸し 季節の香味野菜を添えて
ホロホロに柔らかくなったテールは旨みも抜群。
スープも抜群に旨い。
満足度 5

カイノミのステーキ ゲランドの塩とニンニク醤油
キッチンで焼かれたカイノミは、残念ながら火入れが甘い。
カイノミ自体は生命力溢れる弾力と滋味深い味わいがあるだけに残念。
満足度 4

自家製水キムチ
(メニューにあったが、食べた記憶無し)
トリュフとサーロインのしゃぶしゃぶ
トリュフの香りは弱いが、サーロインのまろやかでありながら力強い旨みが漲っている。
満足度 4



トリュフ雑炊
トリュフ感はほとんどない。


デザート

今まで何度か訪れた”うしごろ”だが、今回は今までとは別次元で肉が旨い。
店員さんに話を聞くと銀座店は西麻布の本店と仕入れが違うそうだ。
そして、店員さんの火入れは甘いが、タレも進化しているように感じ、総合的な感じは格段にアップしている。
次回も銀座店も訪れて、もっと色々な部位を食べ比べてみたい。