No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2017年6月15日 炭火焼肉 ふちおか


“なかはら”から独立した”ふちおか”。
オープンから1ヶ月ちょっとながら、しっかりと進化の形跡がみられるのが凄い。
“くにもと”から独立した”かねこ”もそうだが、しっかりと技術を学んで独立すると、小手先のテクニックで派手さだけを追い求めるお店とは明らかに違った強さがある。
前菜


サーロイン
コースの最初はやはりサーロイン。
贅沢過ぎるほどに周りを削ぎ落とされたサーロインからは潔さが感じられる。
近年、サーロインの薄切りを食べれる焼肉屋が増えたが、正直お代わりしたくなるようなお店は少ない。
しかし”ふちおか”のサーロインはお代わりしたい。


ハラミ
独立したばかりで、これほどのハラミを仕入れられるのが信じられない。
分厚くカットされたハラミから吹き出す肉汁なら、火傷しても本望だ。

巻きロース
脂が強いので味が弱く感じるが、ジューシーな旨さがある。

ミスジ
柔らかな食感で、まろやかなタレとの相性がよい。

シンシン
肉の味が強く、いつまでも噛んでいたい。

トウガラシ
繊細さもあるが、むしろ力強さが印象的。

センマイ刺し
コースの前菜のセンマイ刺しが旨かったのでお代わり。

タン
"なかはら"の幻のタンを彷彿させる厚さのタン。
オープン直後でこんなタンが仕入れられることに驚く。



肩三角
この日一番肉の味の濃さを感じた部位。
噛む程に旨みがほとばしる。

ヒレ
繊細で肌理の細かい。
塩ダレとの相性かもしれないが、味が若干ぼやける。


カイノミ
肉厚なカイノミは野性味溢れる旨さ。
ステーキで食べたくなるほど肉々しい。

ガーリックライス
オーダー必須の〆。

メンチカツ

冷麺

進化がはっきりと分かるのは、店主の飽くなき探求心の賜物。
"なかはら"で学んだのは技術だけでなく、その心ということだろう。