No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年4月5日 ジャンボ 本店

自宅から近い距離に旨い焼肉屋があるというのは本当に幸福なことである。
私の家からは10分ほどで、ひゃら亭・炭焼喰人。20分もあればら,ぼうふも行ける。
言うこと無しの立地である。
今年結婚する後輩は篠崎付近で家を探している最中である。
理由は言わずもがな。
今週末、千葉の幕張で過ごすことになっていたので、京葉道路で20分ほどのジャンボ本店を訪問した。
最初の注文は、飲み物とレバ刺し・ユッケ・上タン・ハツ。
裏メニューを存分に満喫するため、メニューに載っている最初の注文は最小限に抑えなくてはならない。
レバ刺しは角が立つ位の新鮮さはないものの甘みは十分。
旨いレバ刺しだ。
上タンは前回よりも若干厚さが薄めで、ちょっと塩味が強すぎる。
タンとしては上質なので、味付けはもう少し薄味、厚切りで食べたいタンである。
ここからやっと裏メニューという名の希少部位ワールドへ突入である。
まずは肩ロース・芯ロースそして前回食べてから脳裏を離れないトモサンカクを注文。
肩ロースは、サシは十分入っているが、細かいサシではなく、若干筋を感じる肉質。
トモサンカクが登場すると目を疑った。
前回の細かいサシの入った真っ白な美しい姿とはかけ離れている。
食べてみると、蕩ける食感はないが、赤身の甘みが上質だ。
ただ、前回のトモサンカクがあまりに極上の一品だったばかりに、期待しすぎてしまった感がある。
肉は生物、焼肉は難しく奥深い。
こんな気持ちを吹き飛ばしてしまったのが芯ロースだ。
脂の甘みが口いっぱいに広がり、厚切りのその身は旨みを残して蕩けてしまった。
脂の甘みと赤身の甘みの両方を感じることができる素晴らしいMeatだ。

芯ロースで気分が高まったまま、第2ステージだ。
今度はザブトンとミスジ
ジャンボのNo1とNo2である。
はっきり言わせてもらうが、今回のミスジはやばい。
今まで食べたミスジの中で一番旨かった。
細かいサシが縦横無尽に走ったその身を軽く焼くと、見た目と違って脂っこさは微塵も無く、赤身はビックリするほど柔らかく上品な旨みが口の中に広がった。
ミスジの甘みという旨みは、ジャンボの甘いタレの中でも自己主張をし、埋もれてしまうことはなかった。
恥ずかしい話、独り占めしているトングで、一人一皿食べ尽くしてしまいたい衝動に駆られてしまったほどだ。

ザブトンも勿論旨かった。
ただミスジが旨すぎたため、印象がちょっと弱くなってしまったのは残念。
それにしても、ジャンボのタレはこのザブトンにぴったりである。
タレをたっぷりつけたザブトンで包んだご飯を食べると『Meat好きで本当に良かった』と思う。

デザート代わりにリブロースで〆ることにした。
このリブロースがすごかった。
芯ロース以上に脂と赤身の甘みが強い。

リブロースというとすき焼きという印象があるが、厚切りにして焼肉で食べると、1枚でも芯部分や巻きなどの場所によっての違いもはっきりとしていて、食べ比べる楽しみもある。
最後にリブロースの脂身部分を食べて満腹になってしまった。
脂身と言っても非常に旨かったことは付け加えておく。
千葉方面に引っ越してもいいかも、と一瞬考えてしまうほどジャンボは恐ろしい店である。