No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年4月19日 SUPUL

最近あまりに忙しい。
毎日ほぼ終電だし、土曜日の今日も出勤である。
しかも、今週は風邪と流行性結膜炎とものもらいのトリプルパンチで体調も最悪だったにもかかわらず、休むことは許されない状況だった。
朝から働いて、いつの間にか夜になっていたが、まだ仕事は終わりそうもない。
唯一の救いと言えば、体調がいくらか楽になったことだ。
コンビニへ毎晩食べ続けているサンドウィッチを買いに行こうとしたが、体調が若干上向いているせいか、急に肉を焼きたくなってしまった。
そうなっては仕方がない。
焼くしかないじゃないか。
SUPULは会社のすぐ近くにあって、時々お昼焼きを行うお店であり、値段の割に美味しいという印象がある。
ただ夜は初めてだ。
このSUPULの特徴は青森県の倉石牛にこだわっているところ。
今回は時間も限られた一人焼き。
すぐに注文したのは、極フィレと上ハラミとライス。
極ハラミが食べたかったが残念ながら品切れ。
肉を待ちながら机の上を眺めてちょっとガッカリ。
ナマモノであるタレを炭火が置いてある机の上に置きっぱなしなのだ。
これは先行きが不安になった。
確かにお昼もそうだったが、すっかり忘れていた。
ハラミをタレで注文したことをちょっと後悔。
運ばれてきた極フィレは塊のままであり、なかなかのボリュームだ。
塊のまま焼いて、焼きあがったらハサミでカットしてくれとの事だが、フィレでこういった演出は初めてだ。
最新の注意を払いながら、フィレの肉塊との真剣勝負を繰り広げた。
見事な焼き色が付いたところで、塊をハサミで切り分けると、中は我ながら見事なレア状態だ。
ハサミの切り口をサッと炙ってかぶり付くと、予想を遥かに上回る旨さだ。
しっかりと熟成されたMeatは柔らかで旨みが十分だ。
フィレなのにご飯が進んでしまう。
これにはまいった。

次は先ほどタレで注文したことを後悔した上ハラミ。
こちらも熟成は十分だったが、味は普通。
極ハラミの事が気になる。
初めての夜訪問だったが、全体の印象としてはそこそこ。
今回のような緊急時には極系を攻めれば使用できそうだ。
まあ、お昼焼きにはしばしば使用させていただくが。