No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年4月13日 炭焼喰人

無性に焼肉が食べたくなった。
というか、無性に炭焼喰人のハラミが食べたくなったのだ。
お店に到着するといつもの気持ち良い接客で迎えられた。
このお店はいつもオススメを言ってくれるのだが、その中にレバ刺しがあった。
レバ刺しは鮮度が命である。
その日に落としたばかりのレバ刺しなどは臭みがないどころか甘みがたまらない。
土日は市場が休みのため、当然ホルモン屋に行くなら日曜と月曜は避けている。
ホルモンをメインにしているお店には、いつと蓄されたか分かるような情報を出して欲しいものだ。
ちなみに炭焼喰人では、オススメのお肉の情報が詳しく記載されていて、生産者や熟成期間なども分かる。
話をレバ刺しに戻すと、出てきたレバ刺しを見てビックリした。
大きなぶつ切りは角がしっかり立って、見るからに旨そうだ。
口に入れて更にビックリした。
かなりの厚切りにもかかわらず臭みなど一切無し。
日曜に旨いレバ刺しは食べれないという私の勝手な思い込みは崩れ去った。

今回非常に楽しみにしていた一品の一つが厚切り上タン。
凛のタンの倍はあろうかという厚さにもかかわらず、簡単に噛み切れサクサクとした歯ごたえが堪らない。
前回の厚切り上タンより熟成が短めとのことだが、十分柔らかく溢れる旨みも素晴らしかった。

今月のオススメのサムギョプサル(岩中豚をニンニクスライスと味噌と一緒にサンチュで包む)も癖になる味。
牛肉とはまた違った甘みのある脂をさっぱりと食べることができ、どんどん食欲が沸いてくる。
厚切り上ハラミも相変わらず旨かったが、この日の他の肉が旨過ぎて印象が薄くなってしまった。
タレ系で特に旨かったのは、クラシタとサイコロ上ロース。
クラシタは十分熟成されており、蕩ける脂、甘みのあって柔らかな赤身が素晴らしい。
サシだけあって旨みの少ない肉と違って旨みが強いこのクラシタは、ストレスのない環境での飼育、健康的な飼料、そしてお店での熟成・カット等々の集大成だろう。
ぜひお代わりしたかったのだが、最後は満腹でお代わりを断念してしまった事が、今更ながら残念だ。
ただ最後に冷麺を食べながらもう一皿食べたい衝動に駆られたことを付け加えておく。
クラシタと共に素晴らしかったのが、サイコロ上ロース。
この日の上ロースはイチボが使用されていた。
サイコロの名に恥じない厚切り。
そして、この厚切りがイチボの旨みを閉じ込め、ジューシーで旨い。
今年食べたイチボの中では一番旨かった。

家から近い事もあるかもしれないが、今年に入ってからすでに5回も炭焼喰人を訪問している。
それは行く度に新たな驚きがあり、旨い肉を味わえるから。
今回は過去5回の中でも最も満足度が高かった。
神奈川No1焼肉屋の称号は近いのかもしれない。