No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年6月5日 金竜山

私の中でここ数年間のNo.1焼肉屋は金竜山である。
確かに最近はその地位を脅かす焼肉屋がでてきてはいるが、それでも2008年6月5日現在、No.1の座は死守されている。
今回はアルバイトさんがお休みのようで、おばちゃんが一人で忙しそうだ。
おばちゃんをせかしても可哀想なので、普段は見もしないメニューなど眺めてみると、ミノ刺しがあるではないか。
早速いつもレバ刺しの他にミノ刺しも注文した。
レバ刺しはいつもどおりの旨さ。
ミノ刺しは湯引きされており、レモンを絞って食べる。
なかなか旨いが、個人的には焼いて食べた方が好きかも。

上タンはいつも通りの旨さ。
薄切りのタンでここまでジューシーなのが信じられない。
驚きのカッティングである。

ハラミは、肉繊維のほどけ具合もよく、噛み締めると旨みがどんどん溢れ出てくる。

カルビは4種類あるが、今日は中カルビから。
この中カルビが今日も旨すぎる。
こんなに旨いカルビは他のお店の特上カルビでもそうそう食べられない。
CPも含めるとカルビは中カルビが一番魅力的だろう。

ただ金竜山にはCPの概念を超えるMeatが存在するので、迷わずカルビの山を登り続ける。
次の上カルビはいつもの美しいサシに比べると、脂が多そうな感じであったが、焼くと全くそんなことはない。
口の中でトロトロになって、ご飯を呼び込む。

そして、カルビの山の頂上は特上カルビ。
初めてこの特上カルビを食べる人は、甘くてジューシーな脂が口いっぱいに広がる旨さに度肝を抜かれるだろう。
この薄切りで大判のMeatは、私が知る最高のカルビであり、丸めて頬張ることで極上の幸福をもたらしてくれる。

そして、ロース系の希少部位ブームの中で全く揺るがない地位を確立しているのが特上ロース。
見た目はカルビと見間違えるほどのサシが入っており、相変わらずの旨さ。
蕩ける食感・カルビとは全く違う赤身と脂の両方の旨さがすごすぎる。
このロースは本当に金竜山でしか食べれない。

勿論、上ミノやコブクロといったいつものホルモンも旨かった。
この金竜山は私にとって唯一無二の存在である。
矛盾しているかもしれないが、私はこの金竜山を越える焼肉屋を見つけるために、日々焼き続けるのである。