No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年8月11日 くにもと 本店

数年ぶりの訪問でちょっと衝撃だったくにもとをまた再訪。
この日は仕入れの関係でレバ刺しは無し。
仕方ないので、まずは赤身刺しから。
500円とは思えない旨いの詰まった赤身刺しに焼き物への期待が高まる。

今回のお任せ'別格'はこんな感じ。
塩系
 特選肩ロース(のざき牛)
 特選ミスジ(のざき牛)
タレ系
 特選サーロイン(淡路牛)
 特選ヒレ(神奈川県産)
 特選リブロース(淡路牛)
特選肩ロースはザブトンを使っているようだ。
美しいサシの絨毯が網の上に広がる。
ザブトンの甘みが塩ダレで際立っている。
くにもともスタミナ苑もそうだが、職人系のお店はタレが旨い。
塩系も、ただの塩を振っているのではなく塩ダレになっており、これがまた旨いのだ。
贅沢を言わせてもらえるなら、塩ダレとタレで食べ比べてみたいザブトンだ。
とにかく甘くて旨い。

特選ミスジは前回よりも小振りなミスジ
だが、サシの細かさは前回以上だろう。
ザブトンの旨さが際立っていたのでちょっと期待しすぎたのがいけないのか、感動はちょっと少なめ。
ただ、前回のミスジよりも旨かった。

特選サーロインも見るからに旨そうだ。
タレでサーロインを食べることは少ないが、さすがはくにもとである。
味付けは絶妙、しかもお肉自体もかなり旨い。
サシがすごいわけでないのにこの旨さというのが驚愕だろう。

特選リブロースはかぶりを使用。
つまり私が今一番ハマっている部位である巻きである。
これがまた旨い。
脂の甘みは、お任せ'別格'の中で最高だ。

今回度肝を抜かれたのが、特選ヒレだ。
この特選ヒレを焼くのは、本当に集中した。
絶対に焼き損じは許されない。
その姿から相当なものだというのは分かっていたが、焼きあがったそのMeatはやば過ぎる旨さ。
まず、考えられない柔らかさ。
そして、赤身の旨さとタレで味がついているにもかかわらず感じるMeatの香り。
間違いなくこの日一番のMeatだ。

極上のMeat、カット、熟成、タレ、そして私の焼き、全てが揃って最高の一枚を味わう事ができた。
お任せで期待以上の満足感を味わった後は追加Meatだ。
芯玉ロースは、これぞ赤身という旨さ。
サシも入っているのだが、それ以上に赤身の旨みがすごい。
他の焼肉屋さんでは味わえない、くにもとならではの旨さだ。

イチボロース、ヒレササミもしっかりとした職人の腕で相当な旨さを発している。


ミックスホルモンもなかなかの旨さだったことも付け加えておこう。

最後は冷麺で〆たが、さすが職人のお店と感じる旨さ。
最初から最後まで、全てが大満足であった。
おっちゃんに旨かったことを伝えてお店を後にしたが、おっちゃんのあの笑顔はなかなか素敵だ。
焼肉愛に満ちたくにもとのために、また浜松町を訪れる日は遠くないだろう。