No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年11月11日 よろにく

今回は焼き仲間のお祝いを兼ねているので、事前にVANNEさんにメールで色々とお願いをしておいた。
結論から先に言ってしまうと、VANNEさんのおかげで本当に素晴らしいMeatの数々を味わう事ができた、感動である。
イチボの刺身は甘みがたっぷり。
サシが強いわけではないので、これは赤身の甘さなのだろうか!?
とにかく旨い。
トロ握りはおそらくバラを使用していると思われるが、これが旨い。
お肉とは思えないくらい蕩けるバラの甘みと酢飯が口の中で交ざりあって何とも言えない。

次に運ばれてきたのは、お肉ではなくパン。
???これ何?と思っていたが、パンにユッケやレバパテを乗せて食べるのだ。
ユッケはパンと一緒に食べると食感の違いもあって、いつもと違った旨さ。

鳥のレバパテは食べた事があるが、牛のレバパテは初めて。
このレバパテはコクはあるが、臭みもなくて旨い。
レバ好きには堪らない一品だろう。

焼き物の一番最初で、いきなり本日一番衝撃的だったのがサガリ
運ばれてきたサガリは、一つの塊で4〜5人分の驚愕の塊である。

ガリを弱火でじっくりと表面を焼き固めて、旨みを閉じこめ、肉汁でパンパンになったサガリは、お店の方に包丁でカットしてもらう。
このサガリの旨さは表現できない。
本当に旨みが溢れ出てくるという表現がぴったりで、肉質も上質だが、大きな塊で焼いてこその旨みを堪能した。
(写真ではフラッシュの関係で中のレアの色が分からない。。。)

塩系のお皿は、上タン、肩ロース、ハツ、中落ちカルビ、タンの端っこといった内容。

上タンはサクッと噛み切れ、ジューシーでいつも通りの旨さ。

肩ロースはサシというよりは赤身の旨さを感じる。
塩味とのバランスがほどよい一品である。

ハツは肉厚で、これもいつも通りの旨さ。

中落ちカルビは、少し筋の部分もあるが、この噛み応えもいい。
滅多に食べないが、こういった部位も旨い。

タンの端っこはネギ塩であえてある。
これはこれで旨い。

タレ系のお皿は、タン筋、カメノコ、アカミスジ

タン筋をタレで食べるのは初めてだが、これもなかなか。
思ったよりも柔らかで旨い。

カメノコは赤身の旨みがグッと詰まっている。
軽く炙った程度だが、しっかりとした旨みが良い。

アカミスジは素晴らしい柔らかさと甘み。
その辺のお店で食べる普通の本ミスジより全然旨いだろう。

楽しみにしていたタレ系の二皿目は、ミスジシャトーブリアン(薄切り)、サーロイン(薄切り)。

まずミスジが最高に旨い。
アカミスジで十分満足していたが、こちらのミスジを食べたら、そんな事は一瞬で忘れてしまった。
一瞬で蕩けてしまったが、その甘みは口にしっかりと残っている。
やはりミスジを食べるなら、ジャンボとこのよろにくだろうという事を確認するのに十分な旨さである。

そして普段は厚切りを塩で食べるシャトーブリアンは薄切りのタレで。
このヒレの薄切り・タレは私の最近のお気に入りである。
さっと炙ったシャトーブリアンミスジを遥かに凌ぐ柔らかさ。
赤身の旨さもすごいし、これは食べた人しか分からない旨さだろう。
このシャトーブリアンをご飯の上に5,6枚乗せて丼にするという夢ができてしまった。。。

サーロインの薄切りは丸めて頬張ると、口の中がジューシーな甘みでいっぱいになる。
これも本当に旨い。

このミスジシャトーブリアン、サーロインの薄切りシリーズを食べたら、誰もが間違いなく虜になってしまうだろう。
あまりの旨さにノックアウト寸前の私の前に次に運ばれてきたのは厚切りと薄切りのサーロイン。

厚切りはいつものように柚子胡椒で、薄切りは今度は野菜を巻いてポン酢で。
食感の違いも楽しめ、どちらもサーロインの旨さを存分に味わえる。


サーロインの後は、待ちに待った巻きの登場。
ご飯を巻いて食べると、いつもながら素晴らしい甘み。
このしつこくない脂もまたいい。
お任せじゃなくて単品で注文する時は、この巻きを2,3人前並べてみたいなぁ。

最後は、絶品のつけダレと葱をかけたカルビ丼に塩ミノでご馳走様でした。


今回も今までを上回る大満足で、終了となった。
ここまで食べてしまうと、現時点でよろにくを超えるお店はやっぱり思いつかない。