No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年12月12日 炭焼喰人

山本店長から"世界一のハラミ"が入荷したとの連絡をいただいた。
行かないわけにはいかないだろう。
まずはユッケとレバ刺し。
ユッケは前回ほどのロースを使用してはいないが、それでも甘みがあって旨い。
レバ刺しも甘みがあって旨い。

厚切り上タンは、いつもながら驚きの厚さ。
独特な歯応え、旨みも十分で大満足な一品である。

"世界一のハラミ"と言われた厚切り上ハラミは、いつもの数倍の大きさ。
すごい塊で、サシもしっかり入っている。
この塊を弱火で丹念に焼くこと30分。
焼きあがったハラミを切り分けると、中は綺麗なピンクで、透明な肉汁が肉繊維の間から溢れ出している。
我ながら完璧な焼き上がりだ。
このハラミは本当に旨い。
世界一かと聞かれると、今年よろにくで食べたハラミには及ばないが、それでも旨みがパンパンに詰まった最高のMeatである。

厚切り上ロースは、今回は若干サシが少なめでだが、しっかりした旨みがある。

カルビの王様は三角バラを使用しているのか、素晴らしいサシが入っている。
しかし、このカルビは部分によってはサシが硬く感じる。
最近思うのは、カルビは本当に難しい。
見た目だけじゃなくて、ロースに負けないような旨さのカルビが何処かにないだろうか。

最後にホルモン盛り合わせを食べたが、鮮度の良さが伝わる美しさ。
当然の如く旨かった。

炭焼喰人のように厚切り肉を焼く環境があると、ただ漫然と焼くのではなく、考えながら焼きレベルの向上が得られるだろう。
ただ、焼きの究極目標は、"Don't think, feel"のはず。