No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年1月22日 金竜山

イスラム教ではmeccaへの巡礼は体力と財力が許す限り一生に一度は果たすべき義務であるそうだ。
私も体力と財力が許す限りは、一度と言わず何度でもmeccaへの巡礼を心がけている。
勿論、私が巡礼するmeccaとは、焼肉界のmeccaである金竜山のことであるが。
最初に頼んだレバ刺しは臭みもなく旨い。
普段よりも甘みのあるレバ刺しで胃袋が活性化するのを感じる。
運ばれてきた上タンは、普段よりも熟成が進んでいるのか、若干色が悪いものが多い。
だが、色と味はまた別なのだ。
さすがmeccaと呼ぶに相応しい旨さである。
薄切りのタンでこれほどの旨みを味わえるのは金竜山だけであろう。


並カルビは、世間一般のお店の特上カルビを超える肉質。
脂の甘みがあって旨いが、金竜山の並より上のカルビを幾度となく味わっている身としては、オードブルといったところだろうか。

ここからが本番と言える中カルビは、流石の一言。
蕩ける柔らかさは勿論だが、脂の甘さが際立っている。
金竜山の中カルビは、バラの王様と言えるのではないだろうか。

上カルビに行く前にハラミ、上ミノ、コブクロで口直し。
ハラミはほどける食感ではなく、噛み締めるほどに旨みが出てくるという感じで、ハラミらしいハラミと言える。

上ミノ、コブクロはいつも通り旨い。
この2種類のホルモンは金竜山では欠かせない存在だ。
上カルビは、脂の甘さも然ることながら、お肉自体の旨みが非常に強い。
中カルビで満足してしまっていた私を戒めるかのような旨さ。

今回は特上カルビをスルーして特上ロースへ。
(特上カルビを食べなかったのは過去数年にわたるmecca巡礼で初めてのことかも。。。)
この特上ロースの旨さはもはや説明不要。
タレとの相性も抜群。
これほど旨みのしっかりしたロース芯にはなかなか出会えないだろう。
この旨さを味わう為に、私はmeccaへの巡礼を欠かさないのだ。


mecca金竜山の力を見せ付けられ、おばちゃんに次なる巡礼を約束して白金高輪駅に向かった。