No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年2月6日 岡半

前の会社の同期が九州からやってきた。
旨いお肉が食べたいということなので、岡半へ連れて行く。
岡半は松阪牛中心だが、この時期は松阪牛のチャンピオンも食べることができる。
松阪牛のチャンピオンを決める共進会(コンテスト)は毎年2種類あって、一つ目は松坂肉牛共進会、二つ目は松阪肉牛枝肉共進会である。
前者は生きた松阪牛の見た目(角、体型、肉付き)で審査を行う。
後者はと畜した松阪牛のロース断面のサシで審査を行う。
後者のチャンピオンに魅力を感じるのは私だけではないだろう。
ちなみに岡半で準備されていたチャンピオン牛は、松阪肉牛枝肉共進会のチャンピオン(最優秀賞1席)の"にしふく"。
勿論食べたかったのだが、あまりに値段が・・・。
当たり前だが、チャンピオン牛でなくても十分すぎるほど岡半は旨いのだ。
"にしふく"に最後まで後ろ髪を引かれながら、通常メニューから注文した。
寿喜焼に入る前に、まずは特選牛の網焼きから。
網焼きは、極上のシャトーブリアンを焼く直前にタレにくぐらせてから網の上で軽く焼いてくれる。
このシャトーブリアンのお肉自体の甘さがすごい。
上品で優しい感じといっても伝わらないかもしれないが、非常に旨みの強いMeatである。
あまりの旨さに4,5枚食べたいところだが、この後に寿喜焼が控えているので、ぐっと我慢するしかない。


特選牛の寿喜焼はリブロースとサーロインの両方が食べられる。
まずリブロースからだが、蕩け具合が半端じゃない。
舌で押すと無くなってしまう。
しかもサシがかなり入ってるにもかかわらず、全くしつこさがない。
あまりの旨さに自然と笑顔になってしまう。
サーロインはリブロースほどは蕩けないであろうと思っていたが、これまたすごい。
我慢できずにご飯を頼んだが、ご飯との相性も抜群である。
サーロインの方がお肉の旨みが強い気もするが、リブロースの旨さもすごい。
甲乙付けられない。


岡半は割り下をひくのではなく、ざらめをかけてから醤油やダシで焼いていく関西風のすき焼きだが、関西風のすき焼きでは東京一ではないだろうか。
今年は旨い関西風のすき焼きを食べに、京都の三嶋亭にでも行ってみるか。