No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年5月24日 ジャンボ 篠崎本店

千葉に用事があって、ずいぶん前から予約を入れていた。
ところが、その用事が急になくなってしまったのだが、ジャンボまでキャンセルする勇気などあるはずもない。
家族での訪問だったので、注文は少なめで、希少部位は厳選せざるをえない。
ユッケを食べつつ鉄板が十分熱くなるのを待つ。
ちなみにユッケはまあまあといったところか。

希少部位に目がいきがちだが、ジャンボの上タンは必ず頼むべきだろう。
今回は塩ダレが若干濃すぎる感じはしたが、ジューシーで非常に旨い。
厚切りではないが、ジューシーさを味わえるギリギリの厚さであろう。

前回品切れだったトモサンカクがあった事に心が躍った。
ちなみに昨年食べたジャンボのトモサンカクの旨さは本当に素晴らしいものであった。
あれ以来、トモサンカクを味わう時の基準になってしまっているが、あれを超えるトモサンカクには出会っていない。
今回のトモサンカクは・・・。
かなりガッカリ。
期待しすぎてしまったのも悪かったが、正直特筆するほどでもなかった。
赤身の旨みもしっかりしていて旨いのだが、私のトモサンカクの基準と比較してしまうと、ちょっと話にならないレベルである。
同じお店で同じ部位を食べてもこうも違うとは、お肉とは面白いものであり、恐ろしいものである。

ミスジの一番旨い食べ方で食べさせてくれるのは、私の知る限りよろにくとジャンボであろう。
当然の如く注文したミスジは、普段よりサシがかなり多め。
サシ大好きな私だが、ミスジはあの赤身の香りというか独特な旨みが好きなのだ。
このサシだとどうなんだろう、と正直思ったが、いらぬ心配であった。
素晴らしい甘みと蕩け具合、そしてジャンボのタレがまた最高の組み合わせである。

〆は勿論ザブトン。
たっぷりとタレに絡めたザブトンでご飯を包み込んで食べると、誰でも笑顔になってしまうだろう。
"蕩ける"といった表現がぴったりで、口いっぱいに広がる甘みが、更なるご飯を呼び寄せる。
最高に旨いね。
これだからジャンボは止められない。

ジャンボの実力はMeatで十分分かるだろうが、お会計で更に分かるだろう。
う〜ん、ジャンボの近所に住みたい。