No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2009年5月25日 よろにく

会社の先輩に東京一の焼肉を食べてもらうために選んだのは、勿論よろにく。
いきなり登場したのは、タテバラの握り。
酢飯との相性を考えると、やはり握りにはタテバラが一番だ。
赤身と脂のバランスがよく、酢飯で引き立ったお肉の甘さに身をよじる。

ユッケとセンマイ刺しを食べつつ焼き系のお皿を待つ。
最初はハラミ。
しかも2種類の味付けのハラミが登場した。
一つは普段から食べている塩ダレ、もう一つは"下町風"とのこと。
"下町風"は胡椒がしっかり揉み込まれている。
どちらも旨いが、個人的には普段の塩ダレの方が好きかも。

今年は特にタンの当たりに遭遇することが多い。
よろにくでも何度も最高級と呼ぶに相応しいタンを食べているし、先日の傳々のタンも本当に素晴らしいものであった。
だが、今回のタンは、現時点で今年No1であることを疑う余地がない。
タンとは思えない柔らかな歯ごたえ、噛むごとに溢れるジューシーな肉汁、そして何とも言えない香り。
一切れの大きさもかなりあり、食べ応えの満足度も最高だ。
こんなタンを食べたことがある人が、いったいどれだけいるだろうか。
私は幸せ者であると実感。


カイノミは片面焼きで食べる。
生の面を外巻きにして食べたが、何とも言えない旨み。
塩味がジューシーな肉汁に程よく絡まって旨い。

タレの盛合わせはイチボ、ササ、ヒレ

今回のイチボの旨さはすごかった。
くにもとを彷彿させる旨み。
これは熟成具合によるものだろうか!?

普段は塩で食べるササは、今日はタレで。
この脂の甘みの素晴らしいこと。
ご飯をもらって頬張りたい衝動を抑えるのに精一杯だ。

私の大好きな薄切りのタレで食べるヒレは、いつもほどの迫力がない。
柔らかで甘みを感じる赤身は、間違いのない旨さなのだが、今回はイチボのインパクトに負けているかも。

普段と味付けを変えたコプチャンもなかなかの旨さ。
肉好きを飽きさせないこういった変化は"さすが"だろう。

厚みがあるシンシンはステーキのようだ。
厚みを感じさせない柔らかさと、厚みを十分に感じさせる旨みの共存。
熟成されたイチボとはまた違った赤身の旨みを堪能した。

再びタレに戻ると、待っていたのはミスジ
相変わらずの旨さ。
今更言うこともないだろう。
ミスジを食べたいなら"よろにく"のミスジを食べるべきだ。

ご飯と一緒に頬張ったのは、薄切りタレのサーロイン。
最高級のサーロインから感じる甘みに陶酔してしまう。
あまりの旨さにタメ息がもれてしまう。

薄切りタレの後は厚切り塩のサーロイン。
これも見た目どおりの旨さ。
このクラスのサーロインを出せる焼肉屋さんはそうはないだろう。
ちなみに脂身もじっくりと焼き上げるとなかなか旨いのだ。


最後は巻き。
これもご飯を包んで食べる。
・・・。
旨すぎ。
(私のような)蕩けるサシ好きの人間を中毒する恐ろしいMeatだ。

旨すぎて満腹中枢が麻痺してしまっている。
まだまだ食べたかったが、同席者が苦しそうなので、涙の棄権である。